みんなが「ガードレール」だと思ってるもの 実は違った!? じゃあ一体何? 道路脇に設置される“柵”の正体とは?
道路脇などに設置されている「ガードレール」は、よく見ると様々な形や色のものが存在しています。しかし、そのすべてがガードレールというわけではありません。それらは何というものなのでしょうか。
「ガードレール」は「防護柵」の一種だった!
車道と歩道のあいだに設置されていたり、あるいは車道の上下線を隔てるように設置されている鉄製の柵などを、十把一絡げに「ガードレール」と呼んでいます。
しかし、実はこれらの総称は「防護柵」といい、ガードレールは数ある防護柵のひとつでしかありません。
そもそも防護柵とはどういう目的で設置され、そのなかのどういったものがガードレールと呼ばれるのでしょうか。
防護柵は、車両を対象とする「車両用防護柵」と、歩行者などを対象とする「歩行者自転車用柵」に区分されます。
国土交通省は、車両用防護柵について「進行方向を誤った車両が路外、対向車線または歩道等に逸脱するのを防ぐとともに、車両乗員の傷害および車両の破損を最小限にとどめ、車両を正常な進行方向に復元させることを目的とした施設」と定義しています。
一方の歩行者自転車用柵は、歩行者や自転車の転落、もしくはみだりな横断を抑制する目的で設置されています。
また、車両用防護柵は「剛性防護柵」と「たわみ性防護柵」に大別され、前者は主たる部材を変形させない構造で車両逸脱防止性能に優れるのが特徴です。簡単にいうとコンクリート製の壁で、形状の違いにより「単スロープ型」「フロリダ型」「直壁型」などがあります。
後者のたわみ性防護柵は支柱と水平材から構成され、部材が変形することで車両衝突時の衝撃を和らげる防護柵です。
水平材の種類により4つのタイプがあるのですが、波形断面の横長な鋼板を使用しているタイプがガードレールになります。ちなみに鋼板が平面でないのは、強度を高めるためだといいます。
そのほか、複数のパイプを水平に配置する「ガードパイプ」、鋼製ロープを使用した「ガードケーブル」、そして大きめの角パイプがいかにも堅牢そうな「ボックスビーム」があります。
また、近年増えてきているのが、弱めの支柱と張ったワイヤーロープを組み合わせた「ワイヤーロープ式」です。これは、車両がぶつかったときに支柱は折れるものの、残ったワイヤーでクルマを受け止め反対車線への逸脱を防ぐ仕組みになっています。
それぞれの使い分けは、設置箇所、つまり道路の区分や幅(路側の余裕)、設計速度、交通量、気象条件などが考慮されます。たとえば、高速道路の分離帯には強度の高いボックスビームが、降雪地帯では雪の積もりにくいガードケーブルが採用されることが一般的です。
ガードレールに違いはないってことですね。
内容が破綻してますよ。