ホンダ 新型「N-BOX」は“車中泊”も可能!? もう十分に「めちゃ広」軽が3代目で「まだ」広くできる要素はあるのか
新型N-BOXで「車中泊」は可能なのか
新型N-BOXのシートアレンジは、チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートがカギを握っています。
前席との距離や荷室長を左右席で別々に調節できるほか、操作は荷室側からも簡単に行えます。
後席を倒して荷室を拡大する場合には、背もたれを前に倒すワンアクションでシートが足元に収納(ダイブダウン)され、自転車を収納できるほどの空間が誕生します。
またこれとは別に、後席の座面を跳ね上げるチップアップ機構で、床下にガソリンタンクがなくフラットな後席の床面部分を荷室にすることもできるのが、N-BOX独自の特徴です。
ベビーカーをたたまずに積むことも可能な広さで、背の高い植木なども搭載可能となります。
逆に運転席と助手席を後ろ倒しし、ヘッドレストを外して後席とつなぐことで、足を伸ばしてくつろげるフラットな空間ができます。
ドライブ先で休憩や仮眠をとるのにも便利ですが、ここで大人が「車中泊」の寝床として就寝することも可能なのでしょうか。
結論からいえば、座面の前後長にも限度があり、後席もフラットには倒れないので、身長170cm以上の人がそのまま寝転ぶと足がはみ出します。
そこで斜めに寝ようと試してみても、倒した前席の左右で盛り上がる形状が邪魔をして、快適に寝転ぶことはできません。
もし新型N-BOXで車中泊をしようとするなら、市販のベッドマットなどを用意して段差を補正してあげる必要があります。
段差は思いのほか大きく、寝心地にも影響を及ぼすので、空気で膨らませる厚手のマットが必須でしょう。
エアマットは、キャンプ用品や車中泊用グッズとして広く市販されています。
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新型N-BOXの外観デザインは、初代で確立し2代目にも継承された「N-BOXらしい」安定感ある四角いフォルムを継承しながら、造形をより洗練させることで、シンプルで上質なたたずまいを目指したといいます。
キープコンセプトともいえますが、それだけユーザーから2世代にわたって支持を集め続けてきた安定のかたちともいえ、大きく変える必要もなかったのでしょう。
パワートレインは先代(2代目)の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を改良して使いますが、エンジンやCVTの制御を細部まで改善し、より上質で扱いやすい特性にセッティングし直したとホンダでは説明します。
新型では、こうした細部に至るまで“総合力”の向上が図られているのです。
新型N-BOXの販売価格(消費税込み)は、「N-BOX」(FF)164万8900円から「N-BOXカスタム ターボ コーディネートスタイル 2トーン」(4WD)236万2800円です。
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