マツダ3代目「RX-7」 広島の「いちがい」が育んだアウトサイダー(写真27枚)

1991年に発売された3代目「RX-7」は、「FD」という呼び方でも広く知られるマツダのスポーツカーです。エンジンはもちろん、ロータリー。まちがいなく、唯一無二に数えられる1台でしょう。

マツダの魂、ここにあり

 マツダ「RX-7」の歴史は、1978(昭和53)年の初代SA型に始まります。1985(昭和60)年に第2世代のFC型にフルモデルチェンジし、1991(平成3)年に最後のFD型「RX-7」にバトンタッチされます。

 最初は「サバンナ」のペットネームが使われていましたが、第3世代のFD型から当時の販売チャンネル名にちなんだ「アンフィニ RX-7」の名称が使われます。ただし、販売チャンネルの廃止から1997(平成9)年より「マツダ RX-7」となり、2002(平成14)年まで生産が続きました。

「RX-7」は、マツダが世界に誇るロータリー・エンジンを搭載したスポーツカーです。ロータリー・エンジンをしっかりと量産車で利用したのは世界で唯一、マツダだけ。その開発は困難を極めましたが、広島弁でいう「いちがい(頑固一徹)」の鉄の心でやりとげたという歴史があります。そんなマツダ・スピリッツが最も濃厚に表れたクルマが「RX-7」といえるでしょう。

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