超カッコイイ! 新型「ゴツ顔SUV」発表! 670馬力超えの“爆速モデル”!? 全長4.9m級ボディの「豹5」とは

「方程豹」の第1弾モデルはオフロードも抜かりなし! どんなモデル?

 第一弾モデルとなる豹5は、全長4890mm×全幅1970mm×全高1920mm、ホイールベース2800mmのミドルサイズSUVです。

 フロントバンパーやオーバーフェンダー、リアバンパーが黒樹脂で仕上げられるというラギッドさを持つ一方、洗練されたデザインのフロントグリルやヘッドライトはクールな印象も与えます。

 インテリアは昨今の中国車におけるトレンドに追随し、助手席用ディスプレイを採用しています。運転席の12.3インチディスプレイ、中央の15.6インチフローティングディスプレイ、そして助手席用12.3インチディスプレイの3つでダッシュボード周りを構成しています。

 パワートレインにはBYD自社開発の1.5リッター直列4気筒直噴ターボエンジンをベースに、フロント200kW・リア285kWのモーターを組み合わせています。

 これにより、システム総合最高出力677hp、最大トルク780Nmを誇るとしています。

 このエンジンはほかのBYD製PHEVにも搭載されているユニットで、自然吸気型では熱効率43%を達成したことでも話題となりました。

 肝心の駆動用バッテリーは容量31.8kWhの自社製リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、純電動航続距離はCTLC方式で125km、総合航続距離は1200km以上を誇ります。

 また、PHEVながら出力100kWまでの急速充電にも対応しており、30~80%充電を16分で完了するとのこと。

今後は「豹3」や「豹8」も登場するという
今後は「豹3」や「豹8」も登場するという

 もちろんオフロード性能も抜かりはありません。アプローチアングル35度、ランプブレークオーバーアングル20度、デパーチャーアングル32度を確保しています。

 また、通常グレードの最低地上高は220mmとなりますが、ハイドロ(油圧式)サスペンション搭載グレードではそれが310mmまで拡大するとアピールします。

 2.5トンの牽引能力も備えており、このクラスのPHEVとしては抜群の利便性も備えています。

 方程豹は豹5以外に、より小型な「豹3」、そしてフルサイズSUVの「豹8」も投入を予定しているとのこと。発表の場では出力241hpの2リッターターボエンジンも新たに開発したとしており、豹5よりも大きい豹8ではこのユニットが搭載されると見られます。

 正式な販売価格は発表されていないものの、下位グレードは30万元(約613万円)、上位グレードは40万元(約817万円)で予約を受け付けています。

 2023年9月27日には第1号車がラインオフし、今年中に予約客へのデリバリーを順次おこなっていくとしています。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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