車内音響をスマホで簡単測定! アルパインのトヨタ「ハイエース」に最適なサウンドシステム「OPTM8-HI」をいち早く体験してみた
自動測定で音はどう変化する?実際に試してみた!
今回、実際にハイエース専用OPTMサウンドシステムを搭載したデモカーで、その効果を試してみることにしました。デモは運転席、次に後席に座り、それぞれチューニング前/チューニング後でその効果の違いを聴き比べることができました。
まずは実際に測定の模様を見学します。iPhoneにダウンロードされた専用アプリから独自のビープ音が鳴り測定モードに入ると、車室内をひと通りぐるぐるっとiPhoneを動かして音の反響をさせます。
これにより音の乱反射/音の詰まりなどから車室内全体の「音響パワー体積密度(APVD)」を判定し、音圧・位相・タイムアライメントまで調整できるとのことですが、本当にこんな多岐にわたる測定ができたの?と驚くほど短い時間で測定が終了しました。
このシステムが特に画期的だと感じたのは、車それぞれ単体ごとの車室環境に合わせて調整ができることです。ハイエースは業務用だけでなく、リアシートを生かして乗用のファミリーカーとして使われる場合や、リアセクションを改造してバンコン(キャンピングカーに架装したバン)として使われる場合、またカスタマイズ性も非常に高いことから、室内に使用される素材、シートの素材、車室内空間の広さ、反響の仕方…等、1台1台それぞれ異なった室内環境となっています。
このOPTMサウンドシステムの測定方法を使えば、自車のカスタマイズ環境に合わせた最適な測定を行えるので、その自由度の高さはハイエースという車種にまさにふさわしい新たなサウンドシステムと言えるでしょう。
測定が終了し、実際にその音の違いを聴いてみます。まずは効果がOFFの状況から開始です。この状態でも、ルーフスピーカーやウーファー、アンプなどが交換されているので、ノーマル状態でのハイエースよりもはるかに音質が向上していることが確認できます。
次に、先ほどの測定結果を踏まえた状態でONにすると、まるで目の前にあるフロントガラスがぐっと奥に遠のいたような音域空間の広がりを感じることができました。定位がしっかりと出ていながら、より広い場所で周囲から音に包み込まれるような、同じ音源ソースから発せられているものとは思えないほど明確な差を実感。リアシートからでもその効果はしっかり感じ取ることができましたが、個人的には運転席に座った状態でより強く体感できた印象でした。
自らの好みに合わせて細かく調整を重ねていくのもオーディオの楽しみのひとつではありますが、自分の車の環境に合わせた最適なセッティングを確実に、しかも簡単にできるこのシステムの効果は、実際に試聴してみると素直に驚くレベルの体験でした。今回のデモは停車状態での実施となりましたが、走行中であればその効果はさらに大きく感じられそうです。
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