駐車に便利な「360度モニター」どうやって上空から撮影してる? 「後付け」は可能なの? 先進サポート機能の“意外な構造”とは
近年のクルマには「360度モニター」という、自車を真上から撮影したような映像で駐車を支援してくれる便利な機能が搭載されたモデルが増えています。しかし、一体どのようにして「真上からの映像」をモニターに映しているのでしょうか。
上空にカメラがある!? 「360度モニター」の撮影方法は
近年登場している新型車の多くには、「360度モニター」という、自車を真上から撮影したような映像で駐車を支援してくれる便利な機能が標準搭載、またはオプションで設定されています。
とくに死角が多かったり周囲が見にくい形状のクルマには効果的な機能のため、「もうこの機能無しではバック駐車できない」という人もいるかも知れません。
そんな便利な360度モニターですが、一体どのようにして「真上からの映像」をモニターに映しているのでしょうか。
360度モニターの仕組みはどのようになっているのかについて、ある国産新車販売店の店舗スタッフに質問したところ、以下の回答がありました。
「まるで真上にカメラがあるような360度モニターですが、実際に上空から映像を撮影しているわけではありません。
実は、クルマの各位置に取り付けられているカメラからの映像を滑らかに合成処理することで、さも真上から見下ろしているように見えているのです」
まず、世界で初めて「360度モニター」を実用化した日産(同社では「インテリジェント アラウンドビューモニター」という名称で展開)では、クルマの前後左右にある4つの広角カメラで周囲を撮影。
その映像を映像処理ユニットで視点変換処理を行い、あらかじめ製作しておいた自車の上面の画像と合成して、まさに「真上から見た映像」を生成しています。
他にも各社から様々な名称で360度モニターシステムが提供されていますが(トヨタは「パノラミックビューモニター」、ホンダは「マルチビューカメラシステム」、スズキは「全方位モニター」など)、いずれも4つのカメラと合成処理機能を用いて、真上からの映像をモニターに映し出しているということです。
広角レンズを補正しているから人にもよるだろうが結構違和感があるけどな。
360度モニターはメーカーごとに名前を変えるのは止めて欲しいと思う。自動ブレーキも同じ。
商標権などの問題があるのかもしれないが、購入者側からしたら混乱するだけでメリットが何も無い。
自動車業界全体としてもっと問題意識を持つべき