ハイオクガソリンの「オク」ってナニ? レギュラーとどう違う? ハイオクのクルマにレギュラー入れても大丈夫?
ハイオクガソリンとレギュラーガソリンは何が違うのでしょうか。また、ハイオクガソリンのクルマにレギュラーガソリンを入れても大丈夫なのでしょうか。
ハイオクとレギュラーの違いは? そもそもハイオクの「オク」って何?
ガソリンスタンドでは「レギュラーガソリン」と「ハイオクガソリン」の2種類のガソリンが販売されています。
このふたつにはどのような違いがあるのでしょうか。また、ハイオクのクルマにレギュラーガソリンを給油するとどうなるのでしょうか。
ハイオクガソリンは輸入車やスポーツタイプのクルマに採用されている、というイメージを持つ人もいるかもしれません。
ハイオクガソリンには各ブランド独自の清浄剤や添加剤が含まれているため、メーカーごとに成分が異なり、店舗によって差はあるものの、レギュラーガソリンよりもハイオクガソリンの方が1リットルあたり10円ほど高い価格で販売されています。
ハイオクガソリンの「ハイオク」とは「ハイオクタン価」のことで、その名の通り、レギュラーガソリンと比較してオクタン価が高いガソリンということです。
オクタン価はノッキングの起こりにくさを示す数値で、これが高いほどノッキングを起こしづらいガソリンとなります。
ノッキングとは、ガソリンが異常燃焼を起こして圧力が異常に上昇し、エンジンの燃焼室内が振動することを指します。ノッキングが起こるとカタカタとした異音や、車内では小刻みな揺れを感じることがあります。
日本で販売されるガソリンのオクタン価は、日本産業規格(JIS規格)によって定められており、ハイオクガソリンはオクタン価96以上、レギュラーガソリンは89以上が基準値です。
ハイオク仕様車には、基本的にハイオクガソリンを給油しなければなりません。
一方で、災害などが発生するとガソリンの供給にも影響が及び、ハイオクガソリンの販売が停止することがあります。
2011年3月の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、東北地方を中心に製油所や出荷施設などが地震や津波で被災し、多くのガソリンスタンドで給油量が制限されたり、ハイオクガソリンが入手しづらいことがありました。
こういった場合、ハイオク仕様車でもレギュラーガソリンを使用することは推奨されないものの、走行できないわけではありません。
例えば、ハイオク仕様車のスズキ「スイフトスポーツ」(現行型)は、ハイオクガソリンが入手できない時などは一時的にレギュラーガソリンを給油できますが、継続的な使用はエンジンに悪影響を与える可能性もあるといいます。
高級車やスポーツタイプのクルマなどのハイオク仕様車はハイオクガソリンで適正なパフォーマンスが出せるよう設計されているため、レギュラーガソリンを常用するのは望ましくありません。
一部の直噴エンジン車は、レギュラーガソリンを使用することで不完全燃焼が発生しやすく、エンジン不調の原因になることもあります。
また、欧州メーカーのクルマは、普通車や比較的コンパクトなタイプのクルマでもハイオク指定となっている場合がありますが、これは日本と欧州におけるオクタン価の基準の違いが影響しています。
日本ではレギュラーとハイオクの2種類が販売されていますが、欧州では低オクタン価、中オクタン価、高オクタン価の3種類があり、このうち中オクタン価のガソリンを使用するクルマが多いといいます。
低オクタン価は91前後、中オクタン価は95前後、高オクタン価は98前後となっており、中オクタン価が日本のレギュラーガソリンに相当します。
この基準の違いから欧州車のレギュラー仕様車は日本ではハイオク仕様車として販売されることとなり、欧州メーカーのクルマにハイオク仕様車が多くなっているのです。
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近年はガソリン価格の高止まりが続いていますが、販売価格が安いからといってハイオク仕様車にレギュラーガソリンを給油することは推奨されません。
すぐに大きなトラブルにつながることはなくても、レギュラーガソリンを使い続けると急にトラブルが発生することも否定できないため、クルマの仕様に合わせたガソリンを選択しましょう。
書きたい意図はわかるが文章としては支離滅裂。