青信号に気づかない前走車へ「プーッ!」“催促クラクション”なぜやっちゃダメ? 発進を促す最善の方法はある?
信号が青に変わったにも関わらず、前走車が発進しないとき、クラクションで発進を促すことがありますが、実はそんなクラクションの使い方は法律違反になる可能性があります。信号が変わっても発進しないクルマへの対処法はあるのでしょうか。
怒りのクラクションはトラブルに発展する可能性大
クラクションの使用で最大の悩みは、どこまでが「危険を防止するためにやむをえない状況」なのかの判断が難しいところでしょう。
駐車場で急にバックしてきたり飛び出してくるクルマに、危険防止のために使う分には正当性がありますが、急な割り込みをされた場合などに鳴らすのはNGという判断もあります。
特に、すでに割り込まれてしまったあとに鳴らすのは「怒り」の表現と取られても仕方ありません。

「難しいのは、そういった感情表現での使用が、ほかのトラブルの原因になりやすいという側面があることです。
たとえば信号待ちで青信号でも発進しない前走車に対して、わずか数秒で鳴らすのは『あおり運転』と取られてもおかしくありませんし、それが原因でトラブルに発展するケースもあるようです」(教習所元教官 I氏)
I氏いわく、青信号でも発進しない前走車への対処法としてもっともトラブルが起きない安全策は「前走車が発進するまで待つこと」だと言います。
ただし信号が再び赤になるほど動かないなどの状況では、合図として短めのクラクション使用は問題ないだろうとのこと。
とはいえ最近は、発進しない自分が悪いのに、怒りに任せて道を塞ぐなどの嫌がらせをしてきたり、降りて威圧や恫喝するなどのケースも起こる可能性があります。
歯がゆい気持ちもわかりますが、できるだけトラブルは避けたいと思うのであれば、無理に発進を促さずに、次の青信号まで待つくらいの余裕を持って運転するほうが良さそうです。
※ ※ ※
ついついやってしまいがちな催促クラクションですが、やられたほうはかなりイラッとするともわれています。
また、親切のつもりでも、わざわざクルマから降りて前走車に注意しに行くという行為は、トラブルを誘発するものでしょう。
やはり自ら青信号に気づいて発進するまで後続車は待つのが、もっとも安全と言えそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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