目がスゴイ! 日産の新型「凄顔SUV」先行公開!? “星のマーク”が輝くヴェヌーシア「VX6」まもなく登場か

日産が中国で展開している「ヴェヌーシア」から新型「VX6」がまもなく登場することがわかりました。このクルマは、広州モーターショー2022で同社が公開した「Ve コンセプト」の市販モデルと思われます。

日産、「ヴェヌーシア」ブランドから新型「VX6」を投入へ

 日産が中国で展開している「ヴェヌーシア」ブランドから新車種「VX6」が登場を控えていることがわかりました。どのようなクルマなのでしょうか。

まもなく登場か? ヴェヌーシア新型「VX6」(画像元:中華人民共和国工業情報化部/通称:工信部)
まもなく登場か? ヴェヌーシア新型「VX6」(画像元:中華人民共和国工業情報化部/通称:工信部)

「ヴェヌーシア」は日産が中国の東風汽車と設立した「東風日産」のブランドで、現時点では中国のみで展開されています。

 誕生したのは2010年で、当初のラインナップは日産のコンパクトカー「ティーダ」や「マーチ」をベースとした「R50」「D50」のみでした。また、2015年には電気自動車(BEV)「リーフ」をヴェヌーシアの「e30」として現地で製造と販売を行ったりもしました。

 それ以降にリリースされたモデルもほとんどはシルフィやムラーノ、キャシュカイとプラットフォームを共有する車種でしたが、2020年には初となるヴェヌーシア独自車種「星」が登場しました。新世代のデザイン言語を採用するだけでなく、独自の新プラットフォーム「ヴェヌーシア・スマート・アーキテクチャ」上に設計されており、これまでは「日産の焼き直し」感が強かったラインナップに新たな風を吹かせたモデルとなります。

 2021年には新プラットフォームの第2弾モデル「V-オンライン」が投入されました。V-オンラインでは最高出力187馬力の1.5リッター直列4気筒ターボモデルに加え、東風汽車が開発したハイブリッドシステム「DD-i」を採用するPHEVモデルも用意しています。

 PHEVモデルでは1.5リッター直列4気筒ターボエンジンをベースに、最高出力201馬力のモーターと容量18.4kWh(下位グレードは10.3kWh)のバッテリーを搭載、総合航続距離はNEDC方式で1132kmを誇ります。

 価格帯は11万8900元から14万9900元(約238万円から300万円)と、スペックの割に非常に安価なのも特徴的です。

 そんな中、ヴェヌーシアからBEVが近々登場することが明らかとなりました。この情報が判明したのは、中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関で、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

 ヴェヌーシアが投入を控える新モデルは「VX6」で、ミドルサイズのSUVです。2022年12月に開催された広州モーターショー2022でヴェヌーシアは「Ve コンセプト」を披露しており、VX6はその量産モデルになると見られます。

 フロントマスクはBEVらしくグリルレスとなっており、シャープなラインで構成されたフォルムは洗練された印象を与えます。また、横からの写真ではAピラーより前の部分がとても小さく作られていることがわかり、BEVとしてかなり効率的に設計されているのではないかと推測できます。

 ボディサイズは全長4658mm×全幅1890mm×全高1656mm、ホイールベース2850mmとなっており、サイズ感は日産の純電動SUV「アリア」よりも少し大きいといったところです。

 車両重量は1821kgと記載されており、このクラスのBEVにしてはかなり軽い印象を受けます。

 パワートレイン面は最高出力214馬力のモーターを搭載すると記載されています。ただ、前輪駆動か後輪駆動のどちらか、そして四輪駆動モデルの有無に関しては不明です。

 搭載するバッテリーはCATL(寧徳時代)製のリン酸鉄リチウムイオン電池となっていますが、バッテリー容量と航続距離の詳細に関しては正式発表を待つ必要があります。

 オプション装備の一部は添付されている画像で判明しています。前後左右のレーダーや、17/18/19インチのホイール、そしてルーフをブラックに仕上げたツートン仕様などが確認できます。

 VX6の正式発表時期は不明ですが、工信部に届出されたということはもう間もなくの登場を控えていることを示します。個人的には2023年11月に広州モーターショー2023が開催されるので、そこで正式に披露されるのではないかと予想します。

 ヴェヌーシアは新モデルの投入ペースが比較的遅く、また、現在のBEVラインナップも登場からかなり経過したガソリンモデルをベースとした車種のみとなります。そこで専用設計の新BEVを投入することで、市場における存在感が増強されることでしょう。

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