えっ…マジで? トヨタ「ランクル」が既に400台完売!? 「どういうこと?」 細部までこだわった特別なモノとは

老舗ホビーメーカー「京商」とコラボ製作されたトヨタ「ランドクルーザー40系 1/18スケールミニカー」が400台限定で登場。ランクルブランドの原点である40系は、1984年に販売を終了してから2024年で40年の節目にディテールに拘ったミニカーとして復活しました。

400台売り切れ! ランクル40の中身とは?

 2023年8月2日に新型ランドクルーザー250系と新型ランドクルーザー70が発表されました。

 この2モデルの価格など詳細はまだ明らかにされていませんが、すでに8月中に400台を売り切ったランクルがあります。

400台売り切れ! ランクル40とは?
400台売り切れ! ランクル40とは?

 それは、トヨタ・コニック・プロが企画した「BJ42V」の1/18ミニカーです。

 このミニカーは京商とのコラボで誕生したもので、クラウドファンディング「CAMP FIRE」において400台限定で販売されました。

 価格は3万3840円と決して安価ではありませんが、6月9日からスタートして8月下旬にはすべての台数を売り切ったと言います。

 同社でミニカーを企画した森島達也氏に聞きました。

「弊社はトヨタのマーケティングを担当している会社ですが、機会があってランクル40ミーティングに参加したんです。

 そこでユーザーから、いろいろな事情で40系に乗れないという人が意外に多いことを知りました。

 そこで、精巧なミニカーを作ったら思い出が残るかなと思いまして。

 皆さんに聞いたら『絶対買う』ということだったので、ではやってみようということになったんです」

 その後、ミニカーやラジコンでお馴染みの京商とコラボすることになり、いよいよ企画は本格的に進んでいきました。

 ちなみに40系で人気と言えばFJ40ですが、なぜBJ42Vをモデル化したのでしょうか。

「はじめはFJ40でやろうと思っていました。

 しかし、現存するFJ40で完全にオリジナルのものが見つからないんです。

 トヨタ博物館にある車両も、マニアに聞いたら『完全なオリジナルではない』ということになったんです。

 やはり作るからには、オリジナルで精巧なミニカーをと思いまして。

 日本中を探していたところ、浜松市内にBJ42Vのオリジナルを持っていらっしゃるオーナーがいて、ご協力を得てモデル化することになりました」

 ちなみに、なぜこのタイミングでミニカーを販売したのでしょうか。

「いろいろな人から『250系と70系の発売に合わせてですか?』と聞かれますが、まったくの偶然です。

 リサーチや企画の詰めなどで、結局6月になってしまったんです(笑)。

 でも、ちょうど実車のニューモデルが出てくれたので、話題性的にはいいタイミングでしたね」

 400台限定、3万3840円というプライスの数字は、すべて“ヨンマル”のゴロ合わせで決めたと言います。

「8月下旬には、まだ半分の台数しか達成できていませんでした。

 イベントで、ユーザーの皆さんが買ってくれるって言ってたんですけどね(笑)。

 でもニュースで紹介記事が出た途端に、あっという間に400台に達しました。

 おかげで、ランクルのコミュニティに属してしないコアなファンも、たくさんいることを知ることができましたね」

 ちなみに今回のミニカー、増産はしないと言いその訳は「やはり400台限定という価値がありますので」ということです。

 ただし、コラボのパートナーである京商から、別な色の販売はあり得ると言います。

 まだミニカーの実物が発表されていないため、どんなものなのかは不明ですが、実車、当時のカタログなどを徹底的に精査した上に、作るのが京商ですからデキが悪いわけがありません。

 ファンが卓上に飾って愛でるには、まさにうってつけのホビーアイテムになるでしょう。

 ところで、BV42V以外にモデル化する予定はないのでしょうか。

「今回の企画はおかげさまで成功ということになりましたので、もちろん次も…ということは頭にあります。

 ですが、どのモデルをミニカーにするかはまたユーザーさんなどに十分にリサーチする必要があると思います。

 それに、参考にする実車があるかという事情もありますので」

 実車もミニカーも、世間から大注目を浴びているランクル。

 まずは2023年冬と言われている70系再々販モデルの発売も控えて、ますますファンは盛り上がりそうな気配です。

【画像】「えっ…!」 もうランクル買えないの? 400台限定がコレです!(22枚)

買って終わりじゃない!購入後も進化する最新トヨタ

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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