トヨタ新型「ランドクルーザー250」は「プラド後継」ではない!? 再編される「ランクル」3シリーズの立ち位置とは

ホイールベースに「黄金比」を新採用!?

 2009年に登場した現行ランクルプラドは、ライトデューティタイプに“プラド”のサブネームを冠してから4代目となるモデルで、ボディサイズは全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm、ホイールベース2790mmです。

 フレームの改良やボディ剛性の強化、前後スタビライザーの作動を制御するキネティックダイナミックサスペンションシステム(KDSS)やクロールコントロールを採用し、舗装路での走行安定性と悪路走破性を両立させています。

立ち位置をより明確にしたトヨタ「ランドクルーザー」の3シリーズ[左から「ランドクルーザー300」/「ランドクルーザー70」/新型「ランドクルーザー250」]
立ち位置をより明確にしたトヨタ「ランドクルーザー」の3シリーズ[左から「ランドクルーザー300」/「ランドクルーザー70」/新型「ランドクルーザー250」]

 新型ランクル250は、全長4925mm×全幅1980mm×全高1870mm、ホイールベース2850mmで、全長100mm、全幅95mm、全高20mm、ホイールベース60mmがそれぞれ拡大しています。

 ただしミラーの全幅をランクルプラド以下に収めることで、取り回しにも配慮したといいます。

 2021年に発売されたフラッグシップモデルの「ランドクルーザー300」(ランクル300)で採用された最新のフルフレーム式「GA-Fプラットフォーム」を使用し、高剛性化を図るとともに、悪路走破性を大幅に向上させ、オンロード上での操縦性や快適性も向上させたといいます。

 この2850mmのホイールベース長は、共通の新プラットフォームを用いるランクル300と同等の寸法です。

 トヨタではこのホイールベースサイズを「黄金比」と呼び、ステーションワゴンタイプではすでに4世代にわたって継承されている伝統の寸法です。

 以前の取材でトヨタの担当者は、世界の悪路においてクルマの前後などを傷つけることなく走破するためには、このホイールベース値が最も適した寸法であるという主旨のコメントを述べています。

 新型ランクル250に搭載されるパワートレインは、販売される地域の特性に応じた多彩なラインアップを用意していますが、日本向けには、最高出力204ps、最大トルク500Nmを発生させる2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンと8速AT、そして最高出力163ps、最大トルク246Nmの2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンと6速ATが設定される予定です。

 ディーゼルの8速ATは初採用ですが、構成自体は現行型ランクルプラドと変わっていません。

 海外向けにはハイブリッド仕様なども設定されていますが、こうした新パワートレインが今後追加されるかどうかについては、現在のところ不明です。

※ ※ ※

 正式発売時期が2024年前半だということもあってか、今回の発表では新型ランクル250の価格帯やグレード体系といった具体的な販売情報はまだ明らかにされていません。

 現行型ランクルプラドの消費税込み価格は、367万6000円から554万3000円ですが、原点回帰を図ったとされる新型ランクル250でどう変化するのか、こちらの正式発表も待たれるところです。

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1件のコメント

  1. 正直プラドは初代キャビンをまとった70だと言い切るね
    70ワゴンは当初ショ-ト、ミドルであり、パジェロ人気で急遽ハイラックスのフレ-ムに、現70キャビンを載せたプラドを発売した。だから足回りもコイルスプリングであり、エンジンも2L型だ
    そう考えると今回のNEW70がプラドに先祖帰りしたと思う

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