トヨタ新型「アル・ヴェル」にも採用! 最近増えた「オルガンペダル」 普通のペダルと何が違う? メリットや注意点は?
近年採用されることが増えてきたオルガン式ペダルですが、通常の吊り下げ式と比べ、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
最近増える「オルガン式」 メリットだけではなかった
クルマのアクセルペダルには「オルガン式」と「吊り下げ式」のふたつのタイプが存在しています。
国内メーカーでは吊り下げ式ペダルを採用している車種やメーカーが多いですが、あえてオルガン式ペダル(オルガンペダル)を積極的に採用しているメーカーもあります。どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
クルマの運転席にあるペダルには、アクセルペダルやブレーキペダルのほか、クルマによってはクラッチペダル、パーキングブレーキペダルなどがあります。
このうち、発進や加速などクルマを動かすために使うアクセルペダルは、上部からぶら下がっているタイプの「吊り下げ式」と床から生えているタイプの「オルガン式」のペダルがあり、クルマによってどちらが採用されているかが異なります。
このオルガン式ペダルとは、楽器のオルガンのペダルに似た形状をしていることが由来です。
国内メーカーのクルマでは吊り下げ式ペダルが採用されていることが多く、メルセデス・ベンツやBMWなど一部の外国メーカーではオルガン式ペダルが採用されています。
一方で、国内メーカーでもオルガンペダルを積極的に採用することが増えており、そのうちのひとつがマツダです。2012年発売の「CX-5」以降、全車に採用されています。
また、トヨタでも「プリウス」や「アルファード」など、近年登場した新型車に採用されるケースが増えています。
マツダによれば、オルガン式ペダルは、かかとをフロアにつけてペダルを踏み込んだとき、踏み込む足とペダルが同じ軌跡を描くため、かかとがずれにくく、アクセルペダルがコントロールしやすくなることがメリットだといいます。
また、シートに座って自然に足を前に出した位置にアクセルペダルがあることで、運転による疲労が軽減されるだけでなく、アクセルとブレーキのペダルの形状の違いから、踏み間違いの防止にも繋がります。
さらに、吊り下げ式ペダルでは、オルガン式ペダルと比較して少ない力で踏み込むことができるため、アクセルを踏み込みすぎて意図せずスピードが出てしまう可能性があります。
オルガン式ペダルは、ある程度踏み込む力が必要となるため、踏み込みすぎるリスクが低く、スピードを一定に保つのが容易です。
加えて、床から生えているような形状により、雨の日などにペダルが滑って足が外れてしまうことも防いでくれます。
しかし、デメリットも存在します。
オルガン式ペダルでは、ペダルにきっちりと添うように足を置く必要があるため、足の位置や角度によっては踏みづらさを感じてしまうかもしれない点です。
吊り下げ式ペダルの場合、アクセルとブレーキの真ん中に踵を固定して、つま先を移動させてそれぞれのペダルを踏むことができますが、オルガンペダルではアクセルペダルに対してまっすぐに足を置く必要があるため、ブレーキを踏むまでに足を移動させる距離が長くなります。
このように、アクセルとブレーキを踏む時の足の位置が明確に異なることが、踏み間違いの防止に繋がるという側面もありますが、踏み替えが頻繁になる渋滞時などには疲れを感じるかもしれません。
吊り下げ式とオルガン式ではそれぞれにメリットやデメリットがあり、慣れの問題も大きいため、普段乗り慣れないクルマに乗る時など、いつもと異なる形状のペダルのクルマに乗る際には注意して運転しましょう。
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もし現在、吊り下げ式ペダルのクルマに乗っており、購入を検討しているクルマがオルガン式ペダルであったならば、一度試乗してペダルの操作感覚を体験してみることも良さそうです。
なお、一部車種では寒冷地仕様のみ吊り下げ式ペダルで、通常はオルガン式ペダルというケースもあるため、好みがある場合はチェックしたほうがいいでしょう。
高齢になり普段の運動不足でアクセルペダルの吊り下げ式で長時間運転中右足がケイレンぎみになり、停車して、再度運転したこともあります、オルガン式を推奨します。
オルガン式アクセルペダルの車乗ってるけど、ブレーキペダルの手前に踵ついた状態でもアクセル踏めるけど?
何もアクセルペダル前に置く必要はない。
ただ正面向いた姿勢では、アクセルペダル手前に踵をつくのが自然で楽。
「アクセルを踏み込みすぎて意図せずスピードが出てしまう」
そういう人は車乗っちゃダメたんだけどね