道路の一部が「謎の赤色」何のため? 実はひとつじゃない理由… 効果絶大な色の意味とは
ときどき見かける赤色に舗装された道路ですが、一体なぜ赤色なのでしょうか。
道路の一部部分が赤色になっているの、なぜなぁぜ?
クルマの運転をしていると、赤色に舗装された道路が目にとまります。
ときどき見かけるこの道路ですが、一体なぜ赤色なのでしょうか。
道路には信号機やガードレール、車線を分けるためのポールなど、あらゆる設備が作られています。
中には横断歩道付近やバスレーンなどが赤く舗装され、ドライバーの目を引く道路も存在します。
このような道路はクルマの運転中にときどき見かけますが、なぜ赤色なのでしょうか。
そもそも道路のカラー舗装には赤色だけでなく、青色や緑色といったさまざまな種類があります。
道路にこのようなカラー舗装をする目的は、交通事故を予防するためです。
たとえば国土交通省の「生活道路の交通安全対策ポータル」というホームページでは「小学生の通学路にある交差点や横断歩道付近を赤色と緑色でカラー舗装した」という事例が紹介されており、その効果について以下のように述べています。
「交差点部を色彩によって区別し、ドライバーに交差点部の存在を事前に認識させることにより、速度の抑制が図られる」
道路はアスファルトの黒色がベースであるため、カラー舗装された部分があるとドライバーの注意力が高まります。
ドライバーが漫然と運転していたり、スピードを出し過ぎていた場合でも、カラー舗装に気づいて速度を落とす、前のクルマと車間距離を空けるといった行動をうながせる可能性が上がります。
この性質を利用して、信号機のない横断歩道付近や、追突・出会い頭事故の多い交差点、カーブのある道路などにカラー舗装が施されています。
なお、バスレーンのカラー舗装に関しても、警察庁が公表している「交通規制基準」の中で次のように明記されています。
「一般ドライバーにバスレーンの存在を明確にして路上駐車やレーン内への進入を抑制し避譲義務を確認させる等により、交通事故の抑止を目的として行うもの(文章を一部抜粋)」
このように事故防止を目的としたものであることが分かります。
また、カラー舗装の色について原則バスレーンは茶色系、自転車専用通行帯は青色系などと決まっています。
しかし実は、それ以外の生活道路や通学路などでは「白または黄色以外で、道路標示の視認性が確保できる色」として、明確に色が指定されているわけではありません。
つまり、道路を作る各自治体や道路管理者などの判断によってカラー舗装の色が変わるということです。
それらの中でも特に赤色は、人の注意を引く警告色であるため、事故が発生しやすい場所に多く採用されています。
さらに東京都内では、駐停車禁止の道路に赤色の舗装をすることでドライバーに注意喚起している場所もあります。
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