中古車を購入する際の「諸費用」って適切なの?「法定整備費用」や「リサイクル料」って何!? 内容と相場の金額とは
中古車を購入する際、販売店の出す見積もりには、本体価格のほかにさまざまな諸費用も記載されていますが、これは一体なんのための費用なのでしょうか。どのような内容の項目で、適切な金額はどれくらいなのかを見ていきます。
中古車を購入する際の「諸費用」の内訳とは
中古車販売業界の最大手であるビッグモーターによる不正が連日報道され、中古車業界に激震が走っています。それに伴い、中古車購入時にかかる費用が果たして適切な内容なのかを心配に思う人も増えているといいます。
販売店の出す中古車の見積もりには、「本体価格」のほかにさまざまな諸費用も記載されていますが、それぞれ一体なんのための費用なのでしょうか。
今回は、この諸費用の中でも多く記載される項目である「法定整備費用」や「リサイクル料」を取り上げ、どのような内容の費用で、適切な金額はどれくらいなのかを見ていきます。
まず「法定整備費用」の項目は、その文字通り、法定整備を行うための費用です。
この法定整備は、安全に走行するために道路運送車両法によって定められている点検のことで、本来は「12カ月ごとに行うもの」と「24カ月ごとに行うもの」の2種類があるのですが、24カ月点検は多くの場合、同じく2年周期にやってくる車検と同時に行われるため、中古車での法定整備は一般的には12カ月点検のことを指すことがほとんどです。
例えば、中古車のプライスボードに「法定整備付き」と記載されてあったなら、その整備料金も車両本体価格に含まれていることになり、12カ月点検を施した上で納車してくれるでしょう。
しかしこれが「法定整備別」の記載であれば、必要な12カ月点検を行う費用が車両本体価格とは別に発生するため、購入時の総額はその分高くなってしまいます。
そして法定整備をする場合は、必ず見積もりに“法定整備”と記載されます。
もしも「納車整備」や「納車前整備」などの違う表記で書かれているようなら、それは12カ月点検ではありません。あくまでも納車前に行うレベルの簡易的な整備となっている可能性が高いでしょう。
購入後にも安全に走行するためにも、法定整備の有無や実施が可能なのかどうか、どういった整備をしてくれるのかを、中古車を選定する際には必ず確認しましょう。
ちなみに法定整備の費用はだいたい1万円前後。
もし法定整備費用と記載されているのに見積もりの金額が高額だった場合は、その内訳を確認し不適切な整備内容や金額が盛り込まれていないか注意すべきでしょう。