えっ、首都高の「橋」が美しすぎる!? 見るのも走るのもどっちもイイ! 観光スポット級に“映える橋”がスゴい!
首都高1号羽田線の「高速大師橋」が大幅リニューアルされましたが、その工法がかなり特殊だと話題になりました。そんな首都高には、景観に優れる橋がいくつも存在しています。
外から眺めても走っていても“映える”首都高の橋
東京を中心に、周回路と各方面に伸びる路線が複雑に交差している「首都高速道路(以下、首都高)」において、2023年5月に話題となったのが、多摩川に架かる1号羽田線「高速大師橋」(東京都大田区~神奈川県川崎市)の架け替え工事です。
通常、橋の架け替えなどは少なくとも数年はかかる大工事なのですが、そのうち通行止めはわずか2週間で終了させるという離れ業を行ったのです。
高速大師橋は中央の主塔から左右に7本ずつのケーブルで橋桁を吊っているのが特徴的。上流側と下流側の2つからなっており、今回工事が行われたのは下流側です。
今回の工事では、橋の隣に新しい橋脚と新しい橋(300mの区間)を組み立てて、古い橋と新しい橋をスライドして入れ替えるという特殊な工法を採用。
この「スライド差し替え工法」は通常の工法より予算がかかるとのことですが、首都高で交通の流れを止めて日本経済に影響を与えるより、工期を短くする方法を優先させた結果なのだそうです。
高速大師橋はA型の主塔にケーブルが放射状に張られた形状とともに、多摩川から東京の夜景を望める景観の良さも評判だったのですが、首都高にはほかにも景観の美しさで評判の橋がいくつも存在します。
首都高を走っているときに楽しめる美しい橋には、どのようなものがあるのでしょうか。
●レインボーブリッジ(港区芝浦~台場)
神奈川方面から都心へと向かう1号羽田線や箱崎ジャンクションへの交通を分散させつつ、東京臨海副都心へのルートとして建設された橋です。
観光地として有名な台場へのアクセス路線としても知られており、眼下に見える湾岸エリアはまさに圧巻の美しさ。一度は通行してみることをおすすめします。
●横浜ベイブリッジ(横浜市鶴見区・大黒埠頭~中区・本牧埠頭A突堤)
首都高で最も有名であり、また観光スポットとしても人気の横浜に向かう湾岸線の目玉とも言える橋です。
開通当初は、橋で路上駐車して記念撮影する渋滞が発生するなど社会現象にまでなったほどの人気と知名度を誇ります。
日中でも東京湾の景観を楽しめますが、夜景の美しさは都心随一といって良いほど、美しい橋となっています。
●鶴見つばさ橋(横浜市鶴見区・扇島~大黒埠頭)
横浜ベイブリッジに隣接し、都心からのアクセスでは一瞬間違えることも多い斜張橋です。
しかも知名度では劣るものの、長さは1020mでこちらのほうが長く楽しめるというのはちょっとしたトリビア。
この橋も、夕方から夜にかけて第一京浜地帯の工業夜景が楽しめる、景観の良さが自慢となっています。
●かつしかハープ橋(葛飾区四つ木一丁目~西新小岩三丁目)
東京をぐるっと周回する首都高中央環状線上にも、景観に優れる橋はあります。それがこの「かつしかハープ橋」です。
橋梁デザイナーの大野美代子氏のデザインによる世界初の「曲線斜張橋」で、S字+勾配も加わった複雑な立体構造になっています。
●五色桜大橋(北区豊島五丁目~足立区江北二丁目)
東京都足立区を流れる中川に架かる「五色桜大橋」は、世界初となる2層構造の「ニールセンローゼ橋」で、その美しさから「土木学会田中賞」を受賞しています。
また日没から22時までライトアップされるなど形状の美しさでも有名です。その名の通り、桜並木とのコラボは中川の春の風物詩のひとつといえます。
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首都高は慣れない人にとってはかなり難易度の高い都市高速ですが、東京の景色を見ながら周回できる路線という側面もあります。
また、首都高の橋は建築マニアが喜びそうなほど、形状自体が美しいものが多いのも特徴です。
外から眺めたり、実際に走行して、見事な景色を体感してみることをおすすめします。
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