道路の分岐にある「謎の黄色い箱」役割は? 信号機なの? 正式名はなんと呼ぶ?

実はひとつだけじゃない…色々な仕様が存在するブリンカーライトとは

 さらにブリンカーライトは、メーカーや仕様、設置する場所によってそれぞれ見た目や機能が異なります。

 たとえばイワタ工業株式会社の「ブリンカーライトスリムBH-2KS-LED2」という製品では、重さが約13kg、ライトの点滅回数は1分間で45回(30~80回に調整可)といった仕様です。

 一方、新生産業株式会社製の「ソーラー式障害物表示灯(ブリンカーライト) ST-BL300SUS 自立型」については、ソーラーパネルが上部に設置されていることもあり重さが約40kg、点滅回数は1分間で30~90回となっており、製品の仕様やメーカーによって細かな違いがあることが分かります。

分岐の存在をいち早く知らせるブリンカーライト
分岐の存在をいち早く知らせるブリンカーライト

 ちなみにソーラーパネルが付いているブリンカーライトは電気工事が不要であり、日が照っていなくても7日~12日間程度点灯し続けられる製品が各社から販売されています。

 そのほか一般的にオレンジ色のイメージがあるブリンカーライトですが、実は周囲の景観に配慮した茶色タイプや都市高速道路仕様として緑色タイプのものなど、複数の色が使われています。

 また、雪が多く降る地域ではライトの上に雪よけのための「ひさし」があるタイプを設置していたり、中央分離帯の幅が狭い場所ではスリムなものを使用しているなど、場所によっても特徴が異なります。

 なおブリンカーライトは信号機のような見た目をしているものの、通常の信号機のように発進や停止を指示するものではないため、ブリンカーライトの前で停止や徐行などをする義務はありません。

 とはいえ、ブリンカーライトが設置されている場所では衝突や接触などの事故により一層注意して運転したほうが良いでしょう。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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