日産は新型「スカイラインNISMO」を設定し、台数限定で発売することを発表しました。
　
　スカイライン初のNISMO仕様は「スカイライン 400R」をベースとし、より速く、気持ちよく、安心して走れる“究極のGTカー”を目指して開発されたといいます。

　搭載されるエンジンは3リッターV型6気筒ツインターボに変わりありませんが、専用チューニングを実施。最高出力は420馬力（400R比＋15馬力）、最大トルクは550Nm（＋75Nm）へと大幅に向上させ、力強い加速を実現しました。

　さらに、AT変速スケジュールや高性能タイヤ、アルミホール、サスペンションチューニングなどもNISMO専用とし、走行性能やコーナリング性能、車両安定性を高めています。

　外観は、新型スカイラインNISMO専用の前後バンパーとサイドシルカバーを新開発。NISMOロードカー共通のレッドアクセントや専用フォグランプなどを採用しました。

　また、「スカイラインGT」原点への敬意を示し、かつて装着された赤い「GT」バッジを復刻させ、フロントフェンダーに装着しています。

　内装は、400Rの質感はそのままに、全体を黒基調で統一。上質なドライビング空間を演出しました。

　コックピット周りには、レッドセンターマーク付のNISMO専用本革巻ステアリングをはじめ、280km／hスケールのスピードメーター、NISMOロゴを配したレッドリングタコメーターを採用し、走行性能の高さを見た目でも演出しています。

　また、NISMO専用チューニングのRECARO製スポーツシートを採用。黒×赤でスポーティな仕様としつつ、高いホールド性と快適性も両立しました。

　新型スカイラインNISMOには、「NISMO」と「NISMO リミテッド」というふたつの仕様が用意されており、価格（消費税込、以下同様）はNISMOが788万400円から847万円、NISMO リミテッドが947万9800円です。

　ベースの400R（589万9300円）と比べると、かなり高額になった新型スカイラインNISMOですが、そのなかでも最高額となるNISMO リミテッドにオプションをフルで装着したら一体いくらになるのでしょうか。

　新型スカイラインNISMO リミテッドは、S54A-1型「スカイラインGT」誕生60周年を記念した特別仕様モデルです。日産の横浜工場の匠ラインにて、特別な資格を持つ匠が手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載しています。

　レース車を想起させるデザインに、日産初採用となる艶消しガンメタリック塗装のホイールを特別装備。リミテッドの証として、エンジン組み立て担当者を記した匠ラベルや、100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレート、専用エンブレムを装着しました。

　新型スカイラインNISMOの最高峰ということで、ナビゲーションシステムやETC2.0などは標準で装着済みです。

　今回は、日産が公開する主要装備一覧に掲載されている、スカイラインNISMO リミテッドに追加可能なメーカーオプション・ディーラーオプションを装着し、日産のセルフ見積もりを用いて金額を算出してみます。

●装着可能なオプション
・ボディカラー「NISMOステルスグレー」：6万500円
・電動ガラスサンルーフ：12万1000円
・ニスモベーシック（プラスチックバイザー＋NISMOナンバープレートリム＋NISMOナンバープレートロック＋NISMOフロアマット）：11万円
・日産オリジナルドライブレコーダー（フロント+リヤ）：8万6972円
・セキュリティ＆セーフティパック プレミアム：7万5844円

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　新型スカイラインNISMO リミテッドに追加装着できるメーカー／ディーラーオプションの総額は39万4806円。車両本体価格と合わせると総額993万5106円になります。

　ギリギリ1000万円を下回ったものの、諸費用を合わせると1000万円オーバーとなり、現在販売されている日産車のなかでもきわめて高額な部類に入るでしょう。

　新型スカイラインNISMO リミテッドは100台限定で2024年夏に発売予定です。抽選販売となり、「スカイライン NISMO」WEBカタログ内の応募ページから応募可能。締め切りは2023年9月4日15：00です。