白バイ隊員が付けている「謎の青いベスト」なんのため? 無くてはならない存在!? 重要すぎる役割とは
いざという時に命を助けるプロテクターとは
使用方法としては、まずライダーがプロテクターを着用し、前のバックルを閉めます。
そして乗車する際に、プロテクターに付いているコネクターとバイクに取り付けた伸縮ワイヤーの先端コネクターをつなぎ合わせます。
簡単に言うと、ライダーとバイクがワイヤーでつながった状態で走行するのです。
プロテクターの内部にはCO2カートリッジボンベが内蔵されているため、仮にライダーが転倒、投げ出されるなどして伸縮ワイヤーに一定の力がかかると、ボンベに接続しているキーボールと呼ばれる部分が抜けてエアバッグが作動する仕組みになっています。
エアバッグ式プロテクターの特徴としては、胸部だけではなく首まわりにもエアバッグが作動し、頸部(首)を保護できることが挙げられます。

実はバイクの死亡事故においては頭部、胸部に次いで頸部の損傷が多いほか、頸部に怪我をすると体に麻痺、しびれといった後遺症が残る可能性があります。
そのような点でエアバッグ式プロテクターは大きなメリットがあるといえるでしょう。
なお、衝撃でエアバッグが作動した後でもプロテクター自体に損傷がなければカートリッジボンベを交換することで、再利用できます。
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警察庁の統計によると、2022年中のバイク事故による死者は435人、重傷者は6398人でした。
これは事故によって毎日1人以上の人が亡くなり、17人以上が怪我をしている計算です。
バイクを運転する機会があれば、自分の身を守るためにヘルメットはもちろん、プロテクターの装着を検討してみましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。





















