危険行為続出で「美しい景色」が一変…「千葉フォルニア」に厳重な“黄色い垂れ幕”現状はいかに
千葉県袖ケ浦市にある並木道、通称「千葉フォルニア」にある木々に路上駐車や撮影禁止を促す垂れ幕が貼られてから、1年ほどが経過しました。垂れ幕が貼られた経緯や、1年経過後の様子について見ていきます。
路上駐車禁止! 「千葉フォルニア」の現状はいかに
千葉県袖ケ浦市には、海外のリゾート地のような雰囲気が感じられる並木道のスポットがあります。
しかし、2022年3月頃から路上駐車や撮影禁止を促す垂れ幕が木々に取り付けられるようになりました。あれから1年ほどが経過し、現在ではどうなっているのでしょうか。
千葉県袖ケ浦市の市街地から袖ケ浦海浜公園に向かう海浜公園通り沿いには、約1kmほどかけて多くのヤシの木が立っています。
この場所は背景に東京湾を望むシチュエーションということもあり、まるで海外のリゾート地のような開放感が感じられる景色であることから、千葉×カリフォルニアをかけて通称「千葉フォルニア」と呼ばれています。
さまざまなアーティストのミュージックビデオに取り上げられるほか、SNSの“映えスポット”として人気の場所となっています。
そんな千葉フォルニアをGoogleストリートビューでみると、2021年2月までは以前と変わらない景色ですが、2022年7月にはヤシの木の幹部分に黄色い「路上での撮影禁止」「路上駐車禁止」「路上での危険行為禁止」と大きく書かれた黄色い垂れ幕が貼られていることが分かります。
実は千葉フォルニアは、人気スポットとなったことで観光客が多く訪れ、一部のユーザーによるルールを守らない危険行為によって、2022年3月頃から注意喚起を促す厳重な黄色い垂れ幕が取り付けられるようになったのです。
もともと海浜公園通り沿いを抜けた袖ケ浦海浜公園の先には工場が立ち並んでおり、千葉フォルニアが位置する片側2車線の道路は、トラックの交通量が多い通りとなっています。
千葉フォルニアに多くの観光客が訪れたことで、なかには中央分離帯などから写真を取るために路上を横断する人や、路上に座り込むなどの迷惑行為が増え、観光客による事故も増えているといいます。
このため、ヤシの木が立つ中間地点には「車道横断などの危険行為はお止めください」と警告看板が設置され、看板には以下のようにも呼びかけられています。
「この道路は大型車両が頻繁に通行します。車道内や中央分離帯などからの撮影行為は非常に危険ですので、お止めください」
リゾート地のような開放的なスポットから“映えないスポット”へと一変した千葉フォルニアですが、黄色い垂れ幕が貼られてから1年ほどが経過しました。
垂れ幕の貼った効果や現状、今後について何か動きはあるのでしょうか。
今回、袖ケ浦市の担当者に千葉フォルニアの現状や、今後黄色い垂れ幕を剥がすなど今後の検討について取材申し込みをしたものの、期日までの回答は得られませんでした。
一方でSNSを見ると、2023年7月現在も千葉フォルニアには多くのユーザーがクルマを走らせるなど、未だに人気スポットとなっていることがうかがえます。
「千葉フォルニア行ってきた」「クルマ走らせてきた」といった投稿とともに写る画像には未だ黄色い垂れ幕が貼られた様子が見られます。
さらには、大きく「路上駐車禁止」「路上での撮影禁止」と書かれているのにも関わらず自身の愛車やバイクとともに景色を映した写真を投稿する様子も見受けられ、一部ユーザーの禁止行為は未だ絶えず続いているといえます。
しかし、実際に休日に訪問してみても垂れ幕が貼られる以前の活気はなく、ガランとしています。垂れ幕の効果は十分にあったと言えるかもしれません。
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現在もなお人気スポットとして支持を集める千葉フォルニアですが、今後物々しい垂れ幕が外れる日は来るのでしょうか。
それは今後、訪れる観光客によっても変わってくるといえるかもしれません。千葉フォルニアを訪れる際は、ルールを守った上で景色を楽しみましょう。
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