クルマの車内で隠れてる「謎の人間マーク」意味は? イラストだけだと分かりづらい? 具体的な内容とは
クルマの助手席サンバイザーには、シートと人のイラストが描かれたラベルが貼ってあります。この「謎の人間マーク」には、いったいどのような意味があるのでしょうか。
めちゃ主張している「謎の人間マーク」が意味することとは?
現在販売されているほとんどのクルマのサンバイザーには、シートと人のイラストが描かれたラベルが貼ってあります。
この「謎の人間マーク」には、いったいどのような意味があるのでしょうか。
クルマを見渡すと、注意事項や警告を示すさまざまな表示があることがわかります。
「危険表示ラベル」などと呼ばれるこれらのラベルのなかでも、最も目に付きやすいもののひとつが、助手席のサンバイザーに掲示されているもので、車種によってサンバイザーの表で主張するタイプと裏側に隠れているものが存在。
このラベルにはいくつかの種類がありますが、現在新車で購入可能なモデルの場合には、「AIRBAG」という文字とともにシートと人のイラストが描かれているものが多いようです。
少し古いクルマの場合、細かな文字で注意事項が書かれていることがありますが、その内容を要約すると「後ろ向きチャイルドシートを助手席に設置すると、エアバッグが作動した際に非常に危険となるので絶対にやめましょう」となります。
つまり、この謎のイラストは、助手席に後ろ向きチャイルドシートを設置することは非常に危険であることを警告するためのものです。
現在、日本で販売されているクルマのほとんどすべてには、運転席および助手席エアバッグが備わっています。
エアバッグは、車両に取り付けられたセンサーが衝突を感知するとガス発生装置が着火し、そこからわずか0.03秒ほどで内蔵されたバッグがふくらみます。
その勢いはすさまじく、ダッシュボードやその付近にあるものを吹き飛ばしてしまうほどです。
もし、後ろ向きチャイルドシートを助手席に設置している時にエアバッグが作動すると、子どもをチャイルドシートごと吹き飛ばしてしまうおそれがあります。
もちろん、後ろ向きであるかどうかにかかわらず、助手席にチャイルドシートを設置することは基本的に推奨されていません。
エアバッグによるそうした危険を避けるために、日本では助手席のサンバイザーなどにこの警告ラベルを掲示することが事実上の義務となっています。
では、なぜかつては文字で説明されていたものが、いまではイラスト中心の警告ラベルとなったのでしょうか。
その最も大きな要因は、この10年あまりでクルマのグローバル化が進んだことにあると言われています。
つまり、同じモデルが複数の国や地域で販売されるようになったことで、警告ラベルも特定の国や地域に合わせたものではなく、どのようなユーザーでも直感的に理解しやすいものへと変化したようです。
ちなみに、サンバイザーに掲示されているこの警告ラベルには、後ろ向きチャイルドシートに関する内容のほかに、助手席に座る際にはヒザの上にカバンなどを載せないこと、取扱説明書をよく読むことも、わかりやすいイラストで示されています。
結局はドライバー次第。今朝も前の車を見ると小学校低学年と思われるシルエットの子が後席で立ち上がって前席の間から前を見てはしゃいでいましたね。追突してもされてもフロントガラスから前方に飛んでいくかもしれないし、場合に依ってはどちらかのエアバックにカウンターパンチを食らう可能性もあります。
でも、親はそういった想像力が働かないようなので、何をどうしようとも子供の安全は親次第。