国産「高級ミニバン」最強モデル!? ホンダの巨大な「爆速ミニバン」が凄すぎ! 300馬力を叩き出す「エリシオン プレステージ」の驚異的な加速とは
2023年6月にトヨタが新型の大型高級ミニバンを発売したことから、日本国内の大型高級ミニバン市場が活気づいています。しかし、それら新型モデルよりも高出力を誇るパワフルな大型高級ミニバンを、ホンダは過去に販売していたといいます。一体どんなクルマなのでしょうか。
ホンダらしい!最速の「大型高級ミニバン」とは
トヨタは2023年6月に、新型高級ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」を発売。
また2023年秋にはレクサスブランドの新型高級ミニバン「LM」を日本でも発売することを公表していることから、日本の大型高級ミニバン市場が活気づいています。
その中でも、最大出力279馬力を発揮するハイパワーなエンジンを用意した新型ヴェルファイアが高い注目を集めていますが、実はホンダが過去にこれ以上にパワフルな大型高級ミニバンを販売していたといいます。一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマは、2007年にホンダが発売した「エリシオン プレステージ」。
全長4920mm×全幅1845mm×全高1790-1810mmと巨大なボディに、300馬力を発揮する高出力エンジンを搭載した、かつてなくパワフルな大型高級ミニバンでした。
エリシオン プレステージのベースモデルとなったホンダ「エリシオン」は、広い室内空間を持った上級ミニバンです。
2004年に発売されたエリシオンは、それまで同社のラインナップにおける最大サイズのミニバンだった「オデッセイ」を上回る全長や全幅、全高を持つ、より大型のモデルとして登場。
さらに新開発の低床プラットフォームによって、より広い室内と安定した操縦安定性を武器に、国内のミニバン市場で独自のポジションを築きました。
エリシオンはデビュー時に、上位グレードとして最高出力250馬力を発揮する3リッターV型6気筒エンジンをラインナップしており、すでに加速力や走行性能に一切の不足もなく快適な走行を可能としていました。
しかしそのレベルの走りではホンダは満足できなかったのか、3年後の2007年にさらなる上位モデルをホンダは誕生させます。
それが先述のエリシオン プレステージでした。
同車が新たに採用した3.5リッターV型6気筒エンジンは、当時国内のホンダ車として最大排気量であり、さらにホンダにとって最高級車である「レジェンド」に当時搭載していたエンジンと同じもの。
そのスペックは最高出力300馬力・最大トルク36.0kgmにも上り、車重1940kgという約2トンのボディを軽々と走らせ、0-100km/h加速が7秒台前半という、スポーツカー並みの性能を発揮します。
そのため、プレステージ専用の迫力ある攻撃的なフロントマスクの特別感とも相まって、当時「国産最強最速のミニバン」とうたわれていました。
こうしたエリシオン プレステージのミニバンらしからぬ高性能ぶりは、今でもコアなファンから支持されており、ミニバンとは思えない加速を紹介する動画もSNSなどで見られます。
そんなホンダ渾身の大型高級ハイパワーミニバンだったエリシオン プレステージですが、先行して登場していたライバルを上まわるほどの人気を獲得するには至らず、ベースモデルのエリシオンともに、2013年には生産を終了しました。
現在では、エリシオンの名は中国市場で展開される大型ミニバンの車名に採用されており、日本で販売されない寂しさもありますが、エリシオンの名前は今も生き続けています。
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