フロントガラス上部の「謎のハチマキ」は何のため?「帯状の色」が発揮する意外な効果とは! 便利な一方、運転時には注意点も
ときどきフロントガラス上部に「帯状に薄く色が付いている」クルマを見掛けることがあります。一体なぜ、これらのクルマのガラス上部には色が付けられているのでしょうか。
フロントガラスの謎の「ハチマキ」の役目とは
街を行き交うクルマを見ていると、ときどきフロントガラス上部に「帯状に薄く色が付いている」クルマを見掛けることがあります。
あるいは自分のクルマがそのタイプだという人もいるでしょう。
一体なぜ、これらのクルマのガラス上部には色が付けられているのでしょうか。
この帯状の部分がデザイン上のものなのか、それとも何か機能的な意味があるのか、ディーラー整備士に詳しく話を聞きました。
「フロントガラス上部にある“帯状に色が付いている部分”は『トップシェード』や『ハーフシェード』と呼ばれるものです。
トップシェードの帯の色は、黒や青のほか緑など様々なタイプが存在しており、基本的には運転席に差し込む日差しを軽減することを目的として装備されています。
太陽が高い位置にあるような時間帯であれば、トップシェードで大幅に日差しが遮られるので、サンバイザーを使わずとも安全に運転することが可能になるのです(ディーラー整備士)」
試しにトップシェードの装備されたクルマを運転してみると、たしかに日が高い時間帯であれば、いちいちサンバイザーを引き出さずとも日差しが軽減されるのを実感します。
その反面、日が大きく傾いた夕方などになるとトップシェードより下に太陽が来るため、あまり効果を感じることは出来ませんでした。
とはいえ、トップシェードを装備することに明確なメリットがある以上、もっと普及しても良いようにも思えます。
では逆にデメリットなどはあるのでしょうか。先述の整備士に再び話を聞きました。
「トップシェードの注意点として“視界が狭くなること”が挙げられるでしょう。
トップシェードは外がうっすら見えるように半透明にはなっていますが、それでも上部の視界が狭くなってしまいます。
例えば、停止線が横断歩道に近い信号の先頭に止まった際などには、信号が変わったのか確認しづらいケースもあるでしょう(ディーラー整備士)」
たしかにトップシェードの装備されたクルマで信号待ちしたときに、ときどき前方に体を乗り出さないと上の様子が確認できない場面もありました。
それが夜間の走行となると、なおさら確認は困難になるでしょう。
そして体を前に乗り出した際に、足がブレーキから離れたり、アクセルを踏み込んでしまったりすれば、アクシデントにつながる可能性もゼロではありません。
とはいえ、やはりあると便利な装備です。最近では装備されていない車種も増えていると言いますが、「自分の車にも装備されている」という人は、前方上部の確認時に注意しつつ、活用してみてはいかがでしょうか。
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