あっ…「給油口の扉」開いてる! 思わぬ“故障”の原因にも!? “よく見る光景”に潜むキケンとは
走行するクルマを見ていると、給油口の扉「フューエルリッド」が開いたまま走っているクルマを見かけることがあります。この状態のままで走行することにはどのようなキケンが存在するのでしょうか。
給油口の扉“開いちゃってますよ”!! 何がキケンなのか
走行するクルマを見ていると、給油口の扉「フューエルリッド」が開いたまま走っているクルマを見かけることがあります。
フューエルリッドを開けたままにしていると、どのような問題があるのでしょうか。
フューエルリッドが開いたまま走行しているクルマがいるのはなぜでしょうか。給油時に閉め忘れたまま走り出してしまった可能性や、誤操作により開けてしまったものの気づかず走行してしまったなど、様々な理由が考えられます。
例えば、セルフ式のガソリンスタンドで、給油後に扉を閉め忘れたままクルマに乗り込んでしまったり、何かの拍子に運転席にあるフューエルリッドのオープンボタンに触れてしまったのかもしれません。
特に、ボンネットを開けるためのスイッチと間違いやすい位置にあることから、ボンネットを開けたつもりが誤ってフューエルリッドを開けてしまった可能性もあります。
いずれにせよ、このままの状態で走行するのは非常に危険です。
給油口は、外側のフューエルリッドにロックがかかっているため車内からしか開けることができません(車種によっては外からリッドを押すことで開閉するタイプもあります)が、給油口自体にはロックなどがないため、フューエルリッドを開けたままにしていると、給油口キャップは誰でも簡単に開けられる状態となってしまいます。
そのため、フューエルリッドが開いたままクルマを離れると、イタズラによって給油口を開けられて、水などの異物を入れられてしまったり、ガソリンを盗まれてしまったりするリスクもあります。
また、イタズラの被害などにより給油口を開けたままの状態にされると、タンク内に雨などが混入する恐れがあるほか、気化して周囲に放散することによりガソリンの減りが早くなるかもしれません。
さらに、ガソリンは可燃性の高い危険物でもあるため、タンク内のガソリンが気化して周囲に放出されると、静電気などのわずかな火種でも引火することも考えられます。
ほかにも、開いたままになっているフューエルリッドに引っかかってヒンジ部分を壊してしまい、フューエルリッドが開かなくなってしまったり、開いていることに気づかずケガをしてしまう危険があります。
それ以外にも、給油口のある側のドアがスライドドアになっているクルマの中には、スライドドアを開けた時にフューエルリッドにぶつかってしまい、キズになったり故障したりする可能性もあります。
クルマによっては、給油口が開いている時にはスライドドアが半分程度しか開かないようになっているほか、そもそも給油口が開いていると電動スライドドアが開かないようになっているクルマもありますが、原因がわからないとあわててしまうこともあるでしょう。
こういった事態を避けるためにも、ガソリンスタンドで給油作業を行った後は、給油口キャップをしっかりと閉めたあとに、フューエルリッドをカチッと音がするまでしっかり押さえてロックしたことを確認しましょう。
また、不必要なタイミングで誤って給油口を開けてしまわないよう、自分のクルマの給油口スイッチがどこにあるかをしっかり把握しておくことが大切です。
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給油口扉を開けたままにしてしまうと、悪意を持った人に給油口キャップを開けられてしまうリスクがあるだけでなく、ガソリンタンク内に異物を入れられたり、ガソリンを盗まれてしまう可能性もあります。
ガソリンは可燃性の高い危険物で、給油口が開いていると火災に繋がる恐れもあるため、給油作業後など、給油口扉が開いていないかをしっかりチェックしましょう。
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