「充電できない」「端子が合わない」…規格増えすぎな「車のUSB」どうしてる? コネクタもアンペアも様々 ユーザーの声は
近年、クルマにUSB端子が標準装備化されるようになりました。しかしその仕様はまちまち。ユーザーからはどのような声があるのでしょうか。
端子の形は主に2種類
クルマの装備としてすっかりお馴染みとなった「USB端子」。スマートフォンの充電や機能連携などで今や欠かせない存在ですが、実際は種類がいくつかあり、困った経験のある人も多いようです。どのような声があるのでしょうか。
USB端子には、いくつかの種類があります。
まず端子でいうと、主に長方形の「タイプA」と、コンパクトで角が取れた「タイプC」に分かれます。
かつてはタイプAが主流でしたが、最近はタイプCが増えてきました。クルマによってタイプAだけ、タイプAとCの両方、タイプCだけなど、装備状況は異なります。
そしてUSB端子の機能も、主に2つの機能に分けられます。
雷マークが付いていれば「電源専用」、3本の配線のようなマークが付いていれば「通信機能と電源機能」を持ったUSB端子です。ただし車種によってアイコンが違ったり、通信機能がない場合もあります。
通信・電源兼用の端子は、スマホやメモリーオーディオなどを接続すると、車内で音楽を流したり、Android AUTOやApple CarPlayなどを使ったりすることができます。
端子を通じて供給される電流は、500mA、1.0A、1.5A、2.1A、2.4A、3.0Aなど様々です。比較的新しい車種の場合、タイプAは2.4A、タイプCは3.0Aなど比較的アンペア数の大きいものが標準になってきているようです。
ただしアンペア数が低いと充電が遅かったり、できなかったりする場合があります。反対に高くても、接続するUSBケーブルが対応していない場合、給電が不十分だったり、充電に時間を要したりすることがあります。
また、ホンダ「ZR-V」「ステップワゴン」などは、PDチャージャーがオプション設定されています。
PDはPower Delivery(急速充電)の略で、タイプCの給電規格です。ホンダ純正オプションの場合、スペックは最大45W(5~15V、最大3A)であり、PD規格に対応したノートPCやタブレット端末などの急速充電にも対応しています。
このようにめまぐるしく変わる“クルマのUSB事情”に対し、SNSなどでは「いい加減、タイプCかつPD給電対応に統一してほしい」「タイプAにタイプCを挿し込めちゃうのなんとかしてほしい。手探りで挿しちゃうと電源が落ちちゃう」など、複数ある規格を整理してほしい声が見られました。
また、「シガーライターソケットからUSB変換してた私の時代から様変わりしてる」と、かつて車内の電源といえばシガーソケットだけだった頃を振り返る人も。
「普通に変換アダプタ使えば問題ない」「レンタカーをよく使うならA-C変換プラグをバッグの片隅に入れて置くといいよ」など、ライフハックを披露する人もいました。
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このようにひと口に「USB端子」といってもタイプは様々です。
スマートフォンやタブレット端末などを車内に持ち込む際は、端子の形や規格を事前に確認しておくと安心でしょう。
レンタカーなど事前確認が難しい場合は、変換アダプタや複数のケーブルを用意しておくと無難です。
カード類と同じです。俺は俺、私は私で各社が自分仕様のものを節操なく作ったから。