「最近の軽自動車は眩しい!」ってホント!? 意外と知らなかった、軽自動車の「最新ヘッドライト事情」とは!

「軽自動車」が眩しさのやり玉に上がる理由とは

 このように「HIDやLEDを採用したヘッドライトの普及」と「オートハイビーム機能の搭載」によって、クルマのヘッドライトが眩しいと感じる機会が増えていると言いますが、ではなぜ“軽自動車”がそのやり玉に挙げられることが多いのでしょうか。

「オートハイビーム機能」も眩しい原因のひとつとして考えられると言います
「オートハイビーム機能」も眩しい原因のひとつとして考えられると言います

 これについても先述の整備士に聞いたところ、「その原因には軽自動車に『軽スーパーハイトワゴン』というタイプのモデルが増えていることが可能性のひとつとして考えられる」とのこと。

 ホンダ「N-BOX」に代表される軽スーパーハイトワゴンは、軽自動車でありながらクルマの全高が高く車内が広いため、居住性も高く快適な点が大きな特徴です。

 しかしその一方で全高とともに運転席の着座位置も高くなり、さらにヘッドライトも高めの位置に設置されているので、対向車がセダンやスポーツカーのように視点が低いクルマだった場合には、眼に軽ハイトワゴンの光軸から放たれた光が直接入ってしまう可能性があります。

 その結果、最近の軽自動車のヘッドライトが眩しいと感じる人が増えている可能性があるということでした。

※ ※ ※

 軽自動車に限った話ではなく、技術の進歩によってクルマのヘッドライトは以前よりも格段に明るく、広く照らせるようになりました。

 これには夜間でも遠くが見渡せて安心して運転できるというメリットがありましたが、眩しいと感じる対向車への影響も無視できないものがあります。

 また時には「蒸発現象」といって、歩行者が前後両方のクルマのヘッドライトに照らされることで光に紛れて見えなくなってしまうこともあります。

 明るくなったヘッドライトは夜間に安心して運転できるメリットのひとつではありますが、万が一の事態や事故の誘発を避けるためにも、これまで以上に対向車や周囲を意識した運転をするように気を配っていきましょう。

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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