高速SA・PAにある「謎プリンター」使い道は? 無料で利用可能! ETC履歴を印字する意味とは
高速道路のSA・PAで小さな箱型の「ETCプリンター」を見かけることがあります。どういった時に使うものなのでしょうか。
「ETCプリンター」とは
高速道路のSAやPAには、「ETCプリンター」が置かれています。この機器は誰がどのような時に利用するものなのでしょうか。
ETCプリンターは、高速道路をETCで走行した際の履歴を印刷できるものです。
利用日時のほか、入口料金所、出口料金所、普通車や大型車などの車種、通行料金などが記載された利用明細書を印刷できます。
ETCだと入口で通行券を取ったり、出口で通行料金を支払ったりする手間が発生しない一方で、個別に領収書が発行されず、通行料金はETCカードに紐付いたクレジットカードに一括で請求されます。
しかしこれだと、利用履歴を記録するときに調べるのが困難ですし、会社などに通行料金を経費として請求する場合は証明ができません。
ETCプリンターはこういった際に役立ちます。利用区間や通行料金などの明細を紙に印刷できます。
ETCプリンターは主なSAやPAに設置されており、無料で利用が可能です。明細を印刷するには、まず印刷したい履歴のあるETCカードをプリンターに「ピッ」と音がするまで差し込み、緑色のランプが点灯したことを確認します。
カードが正しく認識されると、過去の履歴の音声によるアナウンスが開始されるため、その内容を確認して該当する履歴のところで「印」のボタンを押します。
ほかの履歴を選択したい場合は、「進」や「戻」のボタンを押すことで、他の履歴を確認できるため、複数の利用データをまとめて印刷することも可能です。
印刷が終わったらカードを抜いて、忘れず持ち帰りましょう。
ETCカードには最大100件程度の利用データが記録されており、カードに残っているデータであれば印刷できます。
ただし、ETCカードを利用して高速道路を通行している最中にETCプリンターを利用する場合の記録は、入口を通過したデータしかなく通行料金が確定していないため、印刷することはできません。
最新の利用履歴を印刷したい場合は、出口を通過した後にETCプリンターを利用しましょう。
ETCプリンターは、高速道路のSA・PA以外にも一部のガソリンスタンドやカー用品店などに設置してあり無料で利用できるほか、有料ですがコンビニなどでも利用履歴を印刷することができます。
ちなみに、ETCプリンターは個人でも購入することが可能。価格の相場は5~6万円前後ですが、利用頻度の高い人は購入を検討しても良いかもしれません。
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