ボンネットほぼない! トヨタ「ハイエース」みたいな「キャブオーバー車」視界は良いけどデメリットも!? 運転するときの注意点とは

キャブオーバー車を運転するときの注意点

 キャブオーバー車を運転するときに注意すべきことがいくつかあります。

 ボンネットがないので、前方衝突に対して安全面で不利になります。もちろんエアバックなどは装着されていますが、車両前方と乗員までの距離が短く、前からの衝撃に弱いとされています。

横から見たキャブオーバー車(日産「キャラバン」)
横から見たキャブオーバー車(日産「キャラバン」)

 長いボンネットがあるクルマは、エンジンが積まれている前方の部分がクッションの役目を果たして衝撃を吸収してくれますが、キャブオーバー車はその点において安全性の面でやや不利だといえるでしょう。

 もちろん現在は設計が改良されて、安全面も考えられているものの、前走車との間距離を適正に保ち、急停止などにも対応できる速度で走行しましょう。

 そして、キャブオーバー車のフォルムは、ボディが長方形の箱型で、高速道路では空気抵抗が大きくなります。重心の高さと相まって、大型トラックを追い抜かしたりすると空気抵抗をまともに受けてハンドルが揺れ動くことがあります。

 加えて、強風の日や海岸沿い、橋の上、トンネル出口など、横風が強く吹くような場所ではハンドルが取られやすくなります。

 クルマが揺れている状態ではタイヤの接地状況も良くないので、ハンドルの揺れが落ち着くまで速度を落として走行したほうが良いでしょう。

 また、内輪差が大きいのもキャブオーバー車の特徴です。内輪差とは、クルマが曲がる際に、前輪と後輪が描く軌跡の差のことをいいます。

 キャブオーバー車は、ボンネットがあるクルマよりも運転席の位置が前方に位置しています。そのため、同じような感覚でハンドルを切って曲がると後輪が内側に入りすぎて縁石などに乗り上げたり、サイドを擦ったりしてしまうのです。

 とくに、左折時に見えにくい左後方をぶつけないよう、曲がるときは注意が必要となります。

 そしてキャブオーバー車はドライバーの視点の位置が高くなり全体的な視界は良いのですが、クルマの先端部分の真下の路面はほとんど見えません。

 そのため、ハイエースやキャラバンは左前方(助手席側)にフロント真下を写すミラーが備わっていますし、さらに一部グレードには車両を真上から見下ろしたような映像をモニターやルームミラーに映す「パノラミックビューモニター」(日産は「アラウンドビューモニター」)が設定できます。

 前進や後退するときは、ミラーやモニターを入念に確認してクルマの周辺に人や障害物などがないことを入念に確認してから発進しましょう。

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トヨタ ハイエースバン スーパーGL 特別仕様車“ダークプライム II”[写真は2018年8月モデル追加時のモデル/最新モデルとは細部が異なります]
トヨタ ハイエースバン スーパーGL 特別仕様車“ダークプライム II”[写真は2018年8月モデル追加時のモデル/最新モデルとは細部が異なります]
トヨタ ハイエースバン スーパーGL 特別仕様車“ダークプライム II”[写真は2018年8月モデル追加時のモデル/最新モデルとは細部が異なります]
トヨタ ハイエースバン スーパーGL 特別仕様車“ダークプライム II”[写真は2018年8月モデル追加時のモデル/最新モデルとは細部が異なります]
トヨタ ハイエースバン スーパーGL 特別仕様車“ダークプライム II”[写真は2018年8月モデル追加時のモデル/最新モデルとは細部が異なります]
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