カワイイだけじゃない! 三菱で“最も売れてる”「デリカミニ」の実力はホンモノ? 実際に使って考えてみた
実際使ってみてわかる”デリカミニ”の良さとは
そして先にお伝えした、ファミリーが存分に使える空間の広さだけじゃなくて、ユーティリティ性能も上々。
後ろの席の空気の循環を良くして家族みんなが快適温度で過ごせるように、プラズマクラスター付きのリアサーキュレーターが装備されていたり、暑い日の日差しをさえぎり、覗き見防止にもなる、リアシェードがついていたりします。
後席シートも前後に320mmほどスライドしますから、荷物と乗員スペースとの調整も、その時々の使い方に合わせることができます。
つまり、軽スーパーハイトワゴンとして、基本的なレベルの高いクルマなのです。
そんなもともとの素性の良さに今回、新型デリカミニでは高いオフロード性能が加わった、というワケなんですよ。
パッと見ていちばんわかりやすい大きな特徴は、フルタイム4WDモデルには軽スーパーハイトワゴンとしては唯一、165/60R15サイズの大径タイヤが履かされていること。
組み合わされているのは、専用チューニングのショックアブソーバーでして、キャンプ場のアプローチ路によくあるような砂利道なんかでもしっかり走れるような足回りに仕上げられています。
そして、その“しっかり”レベル自体がスゴイんです。
三菱自動車にとって、50年以上続く「デリカ」の名前はやはり特別。そのデリカの名前を冠するならば、”中途半端なものじゃダメだよね!”という開発陣の思いが伝わってくる、走って納得のクルマに設えられていました。
オフロード志向のセッティングとなると、どちらかと言えば腰高感が出やすいのですが、そんなことまったく感じさせないほどのフラットライドな安定感。これは、かなりの感動レベルです。
さらに驚いたのが、「グリップコントロール」機構の巧妙なセッティング。グリップコントロールはその名の通り、通常は滑りやすい路面を滑らせずに発進をサポートする装備なんですけど、オフロードだと、それだとかえって前に進めないこともあるんですよね。
例えば、泥ねい地や砂地などで、多少泥や砂を蹴散らしてでも前に進まなければならないようなシーンでは、極端に言うと多少滑ってでも、グイッとクルマを進める動きが必要になるのですが、それがちゃんとできる設定になっているんです。
そんな“泥んこ”の激しい路面なんて、走ることはないでしょ? って思うかもしれません。
でもこれを生活の中に置き換えると、例えば雪の季節、家の前の雪だまりさえ乗り越えられれば、除雪されている幹線道路に出られるというようなシーンで、大活躍してくれるはずなんです。
つまり季節を問わず、日常生活からアウトドアシーンまで、幅広い活躍をしてくれるのが新型デリカミニなんですよね。「カワイイっていうな!」と、デリ丸。がつぶやくのも納得の、本物の1台ですよ。
Writer: 竹岡 圭
フリーランスのタレント&モータージャーナリストとして活動してきたが、2007年以降は芸能プロダクションに所属、タレントとしてさらなる本格的な活動を始める。現在、TVのワイドショーやバラエティ番組へのレギュラー出演、ラジオ番組のパーソナリティなどを務める。MCやレポーター、コメンテーターの他、イベントでのトークショーもこなすなど、多方面で活動中。雑誌・新聞・Webと幅広く執筆活動もしている。
ものすごい大径タイヤとそれによるすごい最低地上高による恐ろしい走破性で、三菱自動車はノーマルでダカールラリー参戦を狙っているということなのか?
本当にすごい走破性で、ラングラーにもウニモグにも引けを取らないらしいね。
↑そんな感じでだまされる国民の哀れなこと。
ほかのSUVっぽくない軽自動車より最低地上高が低かったりするのにね。
そうですよね。ベースが軽乗用車ですから。
あまり過激なべた褒めしていると逆に不審に思いますけど。
ちなみに地元でまだ1台も見かけていないですね。言われているほど売れているとも思えませんが。
もしかして豪雪地帯だと毎年のドカ雪事案で低いバンパーがバキバキに割れると敬遠されているからでしょうか。