「エンジンオイル」ネットで買えば安く手に入る!?「市販オイル」購入で間違えちゃいけないポイントとは?
クルマのエンジンに必要な「エンジンオイル」ですが、ネットショッピングで購入すると、ディーラーなどよりも安く買えます。しかし、エンジンオイルの種類を選ぶときに間違えてはいけないポイントがあるようです。
ネットでエンジンオイルを購入する際に注意したいポイント
ネットショッピング(以下、ネット)では、ディーラーやカー用品販売店よりも比較的安く「エンジンオイル」を買うことができます。
しかし、実店舗とは違い、ネットは販売員のサポートが受けられない形で購入するため、間違った商品を買ってしまいトラブルが起こる可能性があります。
では、ネットでエンジンオイルを購入する際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ネットでエンジンオイルを購入する際のポイントをディーラーの整備士に聞いたところ、「エンジンオイルをネットで購入する際は、自分のクルマに適合するオイルかどうか確認してください」といいます。
そもそも、エンジンオイルはすべて同じものではなく、使われているオイルの種類や品質、粘度が異なります。自分のクルマにどのオイルが合うのかは、取扱説明書の「エンジンオイル」の項目に記載されているので、購入前にチェックしましょう。
取扱説明書には、メーカー純正オイルの名前と、市販オイルを使う際の適合規格が記載されています。メーカー純正オイルを用いる際は、記載されているものを購入すれば間違いはないでしょう。
問題は市販オイルを購入する場合です。
例えば、筆者(大西トタン)のクルマは「API SMもしくはSN以上かオイル缶にAPI CERTIFICATION(エーピーアイサーティフィケーション)マークの入ったエンジンオイル」と説明書に記載されています。
クルマに詳しくない人は、「API SM」といわれてもと困惑するでしょう。
「API SMもしくはSN以上」というのは、エンジンオイルのグレードのことです。エンジンオイルは性能・特徴によってグレードが分かれており、これを「API規格」といいます。
現在は「SL」「SM」「SN」「SN PLUS」「SP」の5つが主に使われており、「SP」が最新の規格です。
筆者のクルマは「API SMもしくはSN以上」ですから「SM」「SN」「SN PLUS」「SP」のグレードのいずれかを選べば良いということです。
また、取扱説明書には「市販のエンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを表にもとづきお使いください」などと記載されています。
実は、エンジンオイルは製品ごとに「低温時と高温時の粘度」が異なり、オイルの粘度は、例えば「0W-20」といった形で数字とアルファベットの組み合わせで表示されています。
左側の「0W」(Wは「Winter」の頭文字)が低温時、右側の「20」が高温時の粘度で、数字が大きいほどその状態での粘度の高さを表しています。
もし、取扱説明書に「0W-20」と記載されていれば、適合するグレードの「0W-20」を選びます。住んでいる地域やエンジンの状態などで粘度を変えることもありますが、基本的には取扱説明書記載の適合オイルを購入すれば問題ありません。
ディーラーの整備士によると「オイル量」も見落としてはいけないポイントだといいます。
車種によって「エンジンオイルの規定量」が決まっており、オイル交換時にはこの規定量以上を用意しなければならず、例えば、規定量が3Lだった場合は、3L以上のエンジンオイルを購入する必要があります。
ネットでエンジンオイルを購入する際によくあるのが、間違って少ない量を買ってしまうケース。
特に「エンジンオイルの規定量」は、「オイル交換時」と「オイルとフィルター交換時」の2パターンがあり、「オイルとフィルター交換時」はより多くのオイルが必要です。
そのため、必要な量が満たせるサイズを購入しましょう。
ちなみに、自分でオイル交換をするのは非常に難易度が高いため、カー用品店などにオイル持ち込みで交換してもらうのがお勧めです(そもそも交換スペースや設備・道具をそろえるのが初心者には厳しい)。
エンジンオイルはネットで購入し、後はプロに任せると、通常よりもお得にオイル交換ができます。ただし、持ち込み不可の場合もあるので、事前に確認してからお願いすると良いでしょう。
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自分のクルマに適合するエンジンオイルの種類を覚えておけば、以降は同じオイルをネットで購入すればOKです。エンジンオイルの品質表示も一緒に覚えておきましょう。
「API SMもしくはSN以上」というのは、エンジンのグレードのことです。
これは初耳でした
この度はご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
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