「クマだ…」なぜ最近“クマ出没”多い? 車で遭遇したら「バックはダメ」はウソ!? 生態に詳しい担当者に“正しい対処法”を聞いた
なぜ2023年はクマ出没のニュースが相次いでいるのでしょうか。今回は北海道でヒグマの調査や出没対策を担うヒグマ対策室の担当者に話を聞きました。
なぜ2023年は「クマ出没」が多い?
近頃、クマが市街地に出没し住民が襲われるといったニュースが度々見られます。
今回は北海道のヒグマ対策室の担当者にクマの詳しい生態や、対処法について話を聞きました。
最近では各地の市街地でクマが度々目撃されるほか、住民が自宅の庭でクマに襲われるなどクマに関するニュースが相次いで報じられています。
また北海道では2021年6月に市民4名がオスのヒグマに襲われ重軽傷を負う事件が発生し、1人は肋骨が6本折れるなどの重症を負ったケースも起きています。
北海道ではこうした深刻なケースのほか、野生のヒグマの出没が相次いでいることから、有識者による「道ヒグマ保護管理検討会」が開かれるなど対策が講じられています。
また北海道庁の環境生活部自然環境局野生動物対策課にはヒグマ対策室という部署が存在し、北海道でのヒグマの調査、出没対策を担っています。
では、そもそも今年2023年はなぜクマ出没が多いのでしょうか。また、ヒグマ対策室ではどういった対策を行っているのでしょうか。ヒグマ対策室の担当者は以下のように話します。
「北海道各地で人を恐れないヒグマが目撃され、ニュースになっています。
これは、ヒグマの生息数が増加傾向にあり、生息域が人里周辺まで拡大していることや、狩猟者の減少で人への警戒心が薄れているなど、ヒグマの生態や行動が変化していることが原因と考えられます。
人身被害の多くは偶発的な遭遇が要因で発生しているため、ヒグマについての正しい知識を身につけてもらうため、HPやSNSなど様々な機会を通じて、ヒグマの生態を理解し、被害を防ぐための適切な行動について、普及啓発に努めています」
今回はヒグマの正しい生態などに詳しいヒグマ対策室の担当者に、クマの生態やクマに遭遇した時の対処法について、話を聞きました。
担当者は、「これはあくまでも北海道のヒグマの場合です。本州のツキノワグマには当てはまらない場合があるかもしれませんが、ご容赦願います」とした上で、詳しい生態について教えてくれました。
「ヒグマは警戒心が強く、人を避けて暮らすことを望んでおり、基本的には人を積極的に攻撃することはまれです。
もちろん野生動物なので絶対はなく、悪い条件が重なると取り返しのつかない事故も起こりえます。『正しく理解し正しく恐れ、自分の身を守る』ことが何よりも大切です。
またネット上には様々な真偽不明の情報が出回っていますが、正しく知るためには、ヒグマの専門家が監修した情報を確認してください」
しっかりと専門家が監修した情報をもとに、クマの生態について理解して対処することが大事だといいます。
ではクルマを運転中、もしくは歩いている時にクマに遭遇してしまった場合はどのように対処したら良いのでしょうか。
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