ルームミラーに付いている「謎のポッチ」どんな機能? 使わなくても平気なの? 意外な役割とは

自動で切り替わるルームミラーも!

 一部の上級車などでは、手動ではなく自動で鏡の反射率を変えてくれる自動式タイプの防眩ルームミラーが搭載されていることもあります。

ルームミラー
ルームミラー

 この自動式で多いのが、ミラー内部に電圧で反射率を制御する液晶パネルや特殊なジェルを組み込んだタイプがあります。

 搭載されたセンサーで後方車両のライトを検知すると、自動でミラー内部に電圧がかかり、適切な反射率に調整してくれます。

 ただしこのタイプには注意点も。自動式の防眩ルームミラーは、何か物を掛けたりガラスクリーナーを使用するとセンサーの感度が下がり、正常に作動しなくなる可能性があります。

 また、経年劣化により液晶パネルが「液漏れ」したような状態になる場合もあり、ルームミラー本体を交換しなければならない場合もあります。

 もしも自分のクルマに搭載されているルームミラーが自動で防眩するタイプだった場合には、使い方に注意したほうが良いでしょう。

 そんな便利な防眩ルームミラーですが、カー用品店などで販売されている一般的な「後付けのルームミラー」を装着すると、当然ですが防眩機能は使えなくなってしまいます。

 後付けルームミラーは、鏡面を湾曲させることで見える範囲を広げていたりと使いやすいものもありますが、純正で備わる防眩機能が使用できなくなるのは悩みどころ。

 純正のままルームミラーを利用するか、あるいは防眩機能を備えた後付けルームミラーを探して取り付けるなどの手段を講じることで、夜間でも安全かつ快適に運転できるようになるでしょう。

※ ※ ※

 このように様々なタイプがあるルームミラー。最近では更に進化した「デジタル式」のものも登場しています。

 これはバックカメラでリアルタイム撮影した映像を、ルームミラー内の液晶パネルに映し出すというもの。

 光の反射に頼る必要がないため、後部座席に人が座っていたり、そもそも後ろが見えないトラックのようなクルマでも車両後部を広く見ることが可能です。

 その反面、使い慣れないと後ろの距離感が掴みにくいという声もありますが、このタイプであれば反射に頼る構造を取らないため、たとえ後続車が眩しくても運転には支障が発生しません。

 ちなみに、ルームミラーの下部にポッチがないタイプは「通常のルームミラー」ですので、防眩機能はありません。

 ぜひご自身のクルマのルームミラーがどのタイプなのかを確認し、防眩機能が搭載されているものであればこの機会に機能を使ってみてはいかがでしょうか。

【画像】これでもう眩しくない! 「防眩ミラー」の正しい使い方を画像で見る(7枚)

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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