えっ…目がバグる!? 「謎のクルマ?」発見された! 誰が作った? 製作理由とは
SNSで話題となっている「まるでCGのようなクルマ」ですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
CGのようなクルマの正体は?
2023年6月、Twitter上で「まるでCGのようなクルマ」が投稿され、話題となっています。
謎のクルマの正体とはどのようなものなのでしょうか。
Twitter上でとある投稿が話題を集めています。
それは、駐車場に白いペンで書いたCGのようなクルマが停まっている画像です。
この投稿に対し、Twitterやネット上では「CGかと思ったら実在していて驚いた」、「凄い、何度見てもCGにしか見えない」などと、驚きを隠せない声が多数寄せられています。
このCGのようなクルマは、ワイヤーで出来ている実在する物となり、製作を手掛けたのは埼玉県吉川市にある山口製作所です。
山口製作所は、板金系や店舗什器、イベントステージの骨組みなど、多岐にわたる製作を手掛けています。
今回、SNSで話題を集めたのは、埼玉県新座市に置いてあったホンダ「シビックタイプR」のワイヤーフレームカーです。
では、どのような経緯でワイヤーフレームカーが誕生したのでしょうか。
山口製作所で専務を務める山口氏は次のように話します。
「ワイヤーフレームカーを最初に作ったのは10年前になります。
10年前にトヨタ『カローラ』のワイヤーフレームカーを、展示会の際に本物のクルマと同時に展示したいとのことでオーダーがありました。
もともと、ヨーロッパのデザイナーがワイヤーフレームカーのようなものを作っており、1か月後の展示会に同じようなものを5台作って欲しいという依頼でした。
短い納期で5台を作るというオーダーはかなりタイトなものでしたが、弊社では当時より頂いた話は基本的に断らないスタンスでしたので、依頼を引き受けました」
また、製作においてどのような苦労があったのでしょうか。
「5台というオーダーが非常に難しく、並べて展示した際に1台ごとにサイズのばらつきが生じてしまうと見栄えがよくないため、均一に作る必要がありました。
そのため、3次元データを使った製図用ソフト『3DCAD』を使用し、まずカローラの治具という中身を作りました。
クルマの輪切りのアウトラインが完成し、それを繋ぎ合わせワイヤーをはわせて形を設計しています。
また、クルマは何百通りもの曲線でできており、それぞれの型に合わせるために無数の曲がり方の異なる棒が必要になります。
その膨大なパーツを、タイヤやボディラインなどのそれぞれの曲がり方にあわせて配置しています。
それによりクルマの細かな曲線を表現することができました」
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今回SNS上で話題を集めたワイヤーフレームカーですが、製造者のユニークなものづくりに対する想いによって日本で誕生しました。
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