夏場の「シート蒸れ」どうにかならない? 特に「レザーシート」は要注意なワケ
レザーシートは手入れが大変? とくにデニムは要注意
夏場は降雨量も増えて、とにかくクルマが汚れがちになりますが、外装以上に手入れで頭を悩ますのがシートの手入れです。
クルマのシートは、前述のように様々な素材が用いられていますが、ボディと違って丸洗いできないので、メンテナンスが大変です。
また、高級車や上級グレードで採用されているレザーシートは、熱や紫外線の影響も受けるので、手入れをしないと劣化が早まります。
シート自体は、レザーの表面にコーティングや塗装を施しているものが多いので、新車時の耐久性は確保されていますが過信は禁物です。
劣化し始めたレザーシートは、水分に対してデリケートで、汗が付着したまま放置するとシミや素材の劣化に繋がります。
また、特に気をつけたいのがアイボリーやベージュなど淡色系とデニム素材の組み合わせです。
デニム素材が汗により色落ちを起こして、レザーシートに色移りをする症状が発生してしまいます。
デニムの色移りについて、内装修理業車の担当者は次のように話します。
「デニムの色移りは厄介です。通常、色染みはクリーニングをして落とすことができますが、デニムのような染料を使っているものがシートに入り込むと、きれいに落とすことが困難になります。
そのため、塗装やシートの張り替えが必要になり、修理代金が大幅に上がってしまいます」

ほかにも注意したいのが、クルマの乗り降りや運転中によって起こる擦れです。
レザーシートは表面にコーティングが施されていても、衣類のジッパーや金属部分などがこすれるとシート部分に細かい傷がついて、水分や汚れが入り込む仕組みです。
一度傷に水分や汚れが着いてしまうと、クリーナーを使っても除去することが困難になるので、神経質な人は乗員の衣類を配慮するなどの必要も生じてくるでしょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



























