えっ…!? 謎の「シマ柄」なクルマ発見! カモフラージュで公道をコソコソ走る「覆面車」は何してるの?
近年採用が広がる先進運転機能も公道での確認が欠かせない
そしてもうひとつ、前出の開発者によれば、周囲に車両が多く走る環境下でしかできない実験のためにも、公道を走行する必要があるそう。
![海外では一般公開されるサーキット場で擬装(カモフラージュ)車がスクープされるケースも多い[画像:Adobe Stock]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/06/20230519_Camouflage_AdobeStock_402616026_Editorial_Use_Only.jpg?v=1687163555)
近年はADAS(先進運転支援機能)もより多機能になっています。
例え同じシステムを搭載していても、車種が異なればセンサーやカメラの位置も当然変わることから、動作条件も異なってきます。
例えば「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」や「LTA(レーントレーシングアシスト/アクティブレーンキープ)」などが、道路の線が消えかけたところでも線を認識し、狙い通りに動作するのかどうか。
クルマの直前・直後の危険をとらえる「BSM(ブラインドスポットモニター)」などが実際に正しく警告を発するのか。
道路沿いの草木が標識を隠していても「RSA(ロードサインアシスト:道路標識認識アシスト機能)」が最高速度の標識を認識できるのか、あるいは見逃すのか。
そして橋の下や明かりが少ない場所でも各種センサーが正確に反応し、「危険」を検知できるのか。
このように、公道での確認事項は非常に多岐にわたると開発者は話します。
わざわざ擬装までして、テストコースよりも厳しい環境の公道を走行し、スクープされるリスクを抱えてでも、問題が生じないことを確かめているという訳です。
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擬装されたクルマがすぐ横を走っていると、ついつい写真を撮りたくなりますが、自ら運転をしているときは非常に危険ですので、絶対にやめましょう。
多くの場合、公道テストを実施しているのは、あと少しで新型車がデビューするという時期。自動車メーカーのエンジニアたちが、最後の総仕上げをしている段階です。
クルマ好きとしてはテストの妨げなどせず、そっと見守っていきたいものです。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」









































































