ワイパーの「ぎぎぎ音」なぜ鳴る!? 劣化しすぎで「車検通らない」場合も 取り換える「目安」とは

梅雨や台風など、雨に遭遇する機会が増えるこの時期、クルマの安全運転に欠かせないのが「ワイパーの点検」です。取り換える目安などを紹介します。

雨が多い季節! ワイパーのゴムは「早めにチェック」が吉!

 クルマのフロントガラスに備わるワイパーは、雨の日の水滴を拭き取り、安全な視界を確保する重要な装備です。
 
 しかしゴム製パーツの劣化や損傷により機能を十分に果たさない場合、「保安基準不適合」として車検が通らない可能性もあるといいます。

ワイパーの劣化が進むと視界が妨げられ、思わぬ事故につながる大きなリスクとなります[画像はイメージです]
ワイパーの劣化が進むと視界が妨げられ、思わぬ事故につながる大きなリスクとなります[画像はイメージです]

 ワイパーの動力源はモーターで、リンクアームが回転力を往復運動に変換しています。

 その先にワイパーアームとなるメインフレームがあり、ワイパーフレーム(ワイパーブレード)を介してワイパーゴムが取り付けられています。

 運転席のステアリングホイール近くにあるワイパースイッチをオンにすると、モーターが回転しリンクアームによってワイパーアームが左右に動き、その先に取り付けられたワイパーゴムがガラスに付着した水分や汚れを拭き取る構造となっています。

 そんななかで、雨の拭き取りに重要な役割を果たすのがワイパーゴムです。

 ワイパーゴムは、フロントガラスやリアガラスについた水滴を拭き取り、視界を確保するために装備されています。

 しかし素材はゴムであるため、紫外線や気温の変化、雨、雪など外部環境の影響により劣化していきます。

 春先などは雨水の中に黄砂や花粉などの不純物が混ざることもあり、水滴を拭き取ると同時にそれら不純物がゴムに対してダメージを与えてしまいます。

 また夏は炎天下、冬は凍結からの解凍など、1年を通じてワイパーゴムには様々な負荷がかかっているのです。

 ゴムは劣化すると柔軟性が低下し、ひび割れが発生していくため、走行距離に関わらずワイパーゴムの交換推奨は約1年とされています。

 ここ最近、ワイパーゴムを交換した覚えのない人は、改めて確認する必要があります。

 ワイパーゴムの交換目安を確認する方法として一番わかりやすいのは、ワイパーを動かして、水滴の拭き残しを確認することです。

 雨天走行時等でワイパーを使用する際、以下のような症状が出る場合は、ワイパーゴムの寿命がきている可能性があります。

・左右にスジ状の線が残る

・ワイパーの動きがガタガタと引っかかりのような状態になっている

・最後まで水分を拭ききれず、にじみが残るようになる

・水分の拭き取りにムラができる

 ほかにも、ワイパーゴムの見た目からも劣化具合を確認することができます。

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