2023年秋に発売予定のトヨタ新型「クラウンスポーツ」は、クーペを思わせるようなシルエットを採用したSUVで、新型「クラウンシリーズ」（16代目）のなかでも最新のトレンドを取り入れたモデルでしょう。
　
　若返りが話題となっている新型クラウンですが、新型クラウンスポーツはその最前線を行っているといえ、もっとも若者ウケするクラウンなのではないでしょうか。

　新型クラウンスポーツの特筆すべきポイントとして挙げられるのがデザインです。大きな変貌を遂げた16代目クラウンですが、４種類あるクラウンのなかで、もっとも“攻めたデザイン”を採用。

　SNSなどでも「欧州のスポーツSUVのようでカッコいい」といった声が上がっていますが、実際に同車のチーフデザイナーも「カッコよくて美しいSUVを作りたかった」と語っており、純粋にデザインを追求したモデルといえます。

　ボディ形状こそSUVであるものの、張り出したリアフェンダーや、大きく取られたホイールアーチ、低く構えたボンネットとの組み合わせにより薄くできたフロントフェンダーはまるでスポーツカーを彷彿とさせるもの。

　一目見ただけで機敏な動きを想像させるデザインとなっており、まさに「スポーツ」を名乗るのにふさわしいモデルでしょう。

　スポーツであることはサイズからも感じ取ることができます。ボディサイズは全長4710mm×全幅1880mm×全高1560mmとなっていて、SUVとしてはロー＆ワイドなスタイリングでSUVながらも走行性能を求めた数値であることがわかります。

　また、ホイールベースは2770mmと新型クラウンシリーズのなかでもっとも短く、より運動性能を求めてスポーティな乗り味を目指していると考えられます。

　スポーツを感じるのはインテリアも同じです。新型クラウンスポーツのインパネ周りは、ほかの新型クラウンシリーズと同じく、メーターからセンターモニターまで一体となった水平基調となっており、シリーズで共通するデザインも多く見られますが、シートに目を向けるとその印象は一変。

　フロントシートには「GRスープラ」や「GRヤリス」といった、「GRブランド」のスポーツモデルに採用されているようなサイドサポートが張り出した専用のスポーツシートが装備され、ドアを開けたときの印象はスポーツカーを思わせる雰囲気です。

　内外装ともにスポーツを意識したSUVの新型クラウンスポーツは、GTクーペをSUVにしたような印象となっていますが、これは今までにはなかった新たなSUVの形といえるでしょう。そして、発売を期待する声がインターネット上でも多く見受けられます。

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　新型クラウンスポーツは、これまで「クラウン」という名前に興味を持たなかった若い層に対して、良い意味でクラウンのイメージを打破するモデルになるはずです。

　新世代クラウンの新世代へのアピールは、この新型クラウンスポーツに託されているといっても良いでしょう。