関東甲信「線状降水帯」発生のおそれ 避難のポイントは? 「クルマで避難」は原則NG! トヨタが避難行動の注意点を解説
2023年6月2日、台風2号や梅雨前線によって局地的に大雨が降り続いていることから、トヨタは避難行動のポイントについて公式ツイッターで紹介しています。
避難時クルマはNG! 2人以上で避難を
台風2号や梅雨前線の影響で、西日本から東日本にかけて発達した雨雲がかかり、四国から近畿地方南部にかけては局地的に大雨をもたらす線状降水帯が観測されています。
6月3日にかけて近畿地方から関東甲信地方でも線状降水帯の発生が予測されていることから、トヨタは大雨災害の発生に備え、避難行動のポイントについて公式ツイッターで紹介しています。

まず、水害時には原則としてクルマは使わないことを呼びかけています。
水深がクルマの床面の高さを超えるとエンジンが停止するほか、電動スライドドアなどではドアのシステムも止まってしまいます。すぐにクルマから離れることが必要です。
やむをえずクルマに乗る場合は、冠水した道路や立体交差などのガード下は通らず、低速で慎重に走行しましょう。
万が一運転中にクルマが水没してしまったら、シートベルトを外してドアか窓を開け、即座に脱出します。
水圧によりドアが開かない場合、車内と車外で水圧の差が少なければ開きやすいので、迫りくる水に焦らず落ち着いて、周囲の水位を目安に車内がある程度浸水するのを待ちます。ドアが開きそうであれば、力を入れて開け素早く脱出します。
また、避難するときの注意点についても紹介しています。
水がひざ上まで来ているときは避難することはやめ、今いる建物の高い場所へと逃げる「垂直避難」を、浸水想定区域や土砂災害警戒区域では早めに避難し、水から遠ざかる「水平避難」が必要です。
冠水した道を歩くときは、長い棒などを持ち足元を確認します。このとき、傘はささずに長靴ではなく脱げにくい靴を履くほか、持ち物はリュックにまとめ、動きやすく両手が自由に動かせるようにします。
そして、2人以上で避難をし、近所で声を掛け合うことが大切です。
避難前には、大雨警戒レベルの意味を確認することも重要です。
5段階中警戒レベル「3」「4」が出たら避難を開始します。警戒レベル3は、高齢者など避難に時間がかかる人が行動を開始すべきレベルで、警戒レベル4は危険な場所から全員避難行動を開始するレベルです。
なお、警戒レベル5は命を守る最善の行動を呼びかけるもので、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。ただちに身の安全を確保しましょう。
このほか、救急要請する際のポイントも解説しています。
まずは119番・110番へ電話し、次に遠方の親戚や知人に連絡します。
どうしてもつながらない場合、ツイッターなどのSNSでハッシュタグ「#救助」を活用します。このとき、具体的な救援内容とわかれば住所を記載し、状況がわかる写真と位置情報を添付します。
そして救助を待つ間は目立つ色の布やタオルを振りましょう。
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