電気自動車ってどこまで使える? スバル「ソルテラ」をEV初心者の主婦が9日間乗ってみた!
外出先の急速充電器に先客が!? どうする?
鴨川シーワールドで半日遊んだあとは、自宅の練馬に向けて出発します。この時の航続可能距離は215km。帰りの渋滞も考慮すると、どこかで充電しておきたいなと思い、帰路にある市原サービスエリアの上り線で充電しようと考えました。
高速道路を走って市原サービスエリアに着いたときの航続可能距離は131km。急速充電器を探すと、ほかのEVが充電中です。このサービスエリアには急速充電器が1基しかなく、充電中のクルマが終わるまで待つしかありません。これは思いがけないタイムロスでした。
前のクルマの充電が20分くらいで終わったので、ソルテラを急速充電器に繋ぎます。ここから30分は、またコーヒーを飲んだり、サービスエリア内にある公園のような場所で過ごします。
急速充電が終わると、ソルテラの航続可能距離は276kmまで増えていました。これだけあれば渋滞しても安心できる距離です。少し長めの休憩が取れたおかげもあって、晴れた気持ちで帰路につくことができました。
帰路の館山自動車道と京葉道路はかなり渋滞していましたが、ソルテラには「SUBARU Safety Sense」の全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール(ACC)が標準で搭載されていて、それを使えば渋滞も苦になりません。
そんな一日のドライブでしたが、自宅に着いたときの航続可能距離は173km。帰路は平均速度が低かったためか、意外と電気を使わなかったなという印象です。しかし、翌日にまた乗ることを考えると、この航続可能距離のままではちょっと不安なので、自宅の200V EV充電器に繋ぎました。これで一安心です。
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ソルテラを9日間試して思ったのは、EVは値段が高いし、すぐに充電がなくなるから不便だと思っていましたが、想像よりもずっと長い距離を走ることができることがわかりました。
買い物などで家の周辺を乗るという使い方なら、平日は充電をする必要もなく、ストレスはまったくないのと思いました。
しかし、遠出をするときは工夫が必要です。急速充電器が十分にあるとはいえず、とくに日帰りで出かけるときは下調べして、充電器が空いていなかったときのことまで計画を練っておくことが大切でしょう。
とはいえ、電気自動車ならではの気持ちの良い加速や、走行時の静かさはとっても魅力的ですし、自宅に充電器があり、さらにV2H(Vehicle To Home)が使えれば、災害時はクルマから家への給電もできるため、心強いことこのうえなしです。
そして、今回試乗してみてひとついえるのは「自宅に充電器を設置してあること」がEVと上手く付き合う絶対条件なのではないかということです。
街中のいろいろなところで充電できるような体制が整えば、自宅に充電器がなくても大丈夫かもしれませんが、インフラが今の状態のままだったら、メインの充電は自宅でおこない、たまに外出時に急速充電するという使い方ができる人でないと、EVを所有するのは難しいのではないかというのが正直な印象です。
ソルテラ(BZ4X)はサクラと同じ使い方しかできないという事ですね。