スズキ新型「ジムニー5ドア」6月7日に発売か MT車は半年以上待ちの人気? 話題の「インドから並行輸入」は出来るのか?
並行輸入は出来る? でもすぐに乗れない事情とは
なぜ「すぐに乗れないのでしょうか?」どういうことなのか、さらに詳しく聞きました。
「並行輸入車を日本で登録する場合、車両製造証明書というものが必要になります。
これに数十枚におよぶ書類を付け加えて、初めてナンバー登録ができます。
インドを含む、アジアから輸入した場合、基本的にこの車両製造証明書が付いてきません。
そのため、こちらで様々な試験を受ける必要があるため、登録までかなりの時間がかかってしまうことも多いです」(前出の専門店)
一方で、アメリカやヨーロッパからの並行輸入車には、車両製造証明書が付いているため、すぐに登録が可能だと言います。
また、他の並行輸入車と同様に、ジムニー5ドアを日本に入れた場合の価格は3ドアの価格を大きく上回るものになるようです。
「日本運ぶ輸送費や登録の手数料、そして為替のレートなどを考えると、どうしても高くなってしまいます。
もしヨーロッパでジムニー5ドアが発売されたあかつきには、弊社も輸入しようと考えていますが、乗り出し価格はかなり高額になってしまうでしょうね」(前出の専門店)
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そうした状況ながら「価格は高くてもいいから乗りたい…」というユーザーは何人かいるといいます。
そういった人たちはいち早く日本で乗れるということに加えて、左ハンドルということにも価値を感じるようです。
インド国内では発売前に受注を開始しており、AT車が8か月待ち、MT車は半年待ちの状況です。
各国で巻き起こるジムニーバックオーダー問題、スズキがどうのように対応するかに注目が集まります。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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