なぜ梅雨は事故が起きやすい? 事前にできる雨対策で「タイヤ」と「視界確保」が重要な訳
視界確保のためにするべきことは?
雨の日の走行で、タイヤの次に大事なのが視界の確保です。雨が降った時に使用するワイパーですが、実はクルマの消耗パーツのなかでもっとも劣化しやすいと言われています。それはなぜでしょうか。
「ワイパーはゴム部分がウインドウ面にしっかり密着することで水分をキレイに拭うことが可能になる構造で、その性能を確保するためにゴム部分はコーティングなどが施されています。
そんな剥き出し状態にも関わらず、直射日光や外気、雨や雪などにさらされるのですから、見えないところで劣化が進んでしまうのです」(H整備士)

その結果、ゴム部分が劣化して十分に拭き取れなかったり、ビビリ音が発生したり、最悪の場合はフロントウインドウを傷つけてしまう可能性もあるのだとか。
また晴れの日しか運転しなかったとしても、ワイパーは徐々に経年劣化していきます。未消耗パーツだけに、新品に交換するのがもっとも手軽で確実な対策のようです。
「傷みやすいパーツですので、年1回程度は交換したほうが安全です。最近では『ゴム製パーツ専用保護材』なども販売されていますので、長く維持したい人は試してみても良いでしょう」(H整備士)
ウインドウ用の撥水コーティング剤を使用するのはどうなのでしょうか。
「塗布するのに手間はかかりますが、ウインドウに付着した雨水などを上手に弾いてくれるので、視界確保としては良いと思います。
ただし均一に塗るのが難しかったり、ムラができることでワイパーのビビりの原因になるなど、意外にDIYでの施工は難しいものです。
さらに視界を確保しやすくするために、サイドウインドウやドアミラーにもコーティング剤を塗布すると良いでしょう」(H整備士)
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一般的な走行でもタイヤの状態によってグリップ力など走行安定性に違いが出ますが、雨天ではさらにその差が大きくなることから、タイヤは安さだけでなく、性能も把握して選ぶのが大切です。
またワイパーは自分でも交換しやすいパーツのひとつです。車種ごとに適合する商品があるので、適合表などを確認してサイズを調べて購入しましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

















