古い「アコード」が映画出演で突如話題に!? セダンだけじゃない! ホンダのご長寿モデルはどう変遷した?
世代を重ねるごとに上級志向に
1997年にフルモデルチェンジした6代目は国内専用設計となり、これまで拡大の一途をたどったボディを縮小し、セダンは5ナンバーサイズに収まるようになりました。
また、シリーズとして初めて4WDモデルが設定されました。
4代目、5代目とワゴンの人気が目立ちましたが、6代目はセダンも大健闘。その牽引役となったのが、2.2リッターVTECエンジンを搭載する「ユーロR」グレードの存在で、このモデルからアコードはスポーツセダンのイメージが強くなっていきます。
欧州仕様との統合により、2002年に出た7代目は再び3ナンバーボディに拡大されましたが、空力性能を徹底したスタイリングによって引き締まって見えるのが特徴です。
エンジンやATの刷新、リアサスの5リンク化、内外装の質感や安全性の向上など多くの部分で進化。車速・車間距離制御や車線維持支援機能など、オプションながら先進運転支援システムもいち早く導入しています。
2008年に登場した8代目アコードは、キープコンセプトのスタイリングながらボディを拡大。当初は2.4リッターエンジンのみの設定だったこともあり、アッパーミディアムといっても差し支えない車格になりました。
大型化は室内スペースの拡大にもつながり、居住性が向上。細部の質感にもこだわり、快適性も大きく上がっています。
9代目(2013年)は日本ではハイブリッド専用車となり、車名も「アコードハイブリッド」に変更。パワーユニットは2リッター直列4気筒ガソリンエンジン(143馬力)に、駆動用(169馬力)と発電用の2モーターを組み合わせた「SPORT HYBRID i-MMD」。30km/L(JC08モード)の低燃費を実現しました。
2016年のマイナーチェンジで内外装を刷新するとともに、モーターやバッテリーを小型・軽量化。車名はアコードに戻り、「ハイブリッド」はグレード名として残りました。
10代目は米国では2017年に登場していましたが、日本は3年遅れの2020年にモデルチェンジ。全長4900mm×全幅1860mmの大柄なボディは、もはや大型サルーンと呼んでも差し支えないサイズ感となっています。
パワーユニットは「e:HEV」へと名称を改められたハイブリッド。安全運転支援システム「Honda SENSING」が備わるのも特徴のひとつです。
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アコードは日本では10代目の月間販売台数が200台を切る寂しい状況が続きましたが、米国では常に好調なセールスを記録し、今も昔もホンダの屋台骨を支えています。そのため開発・販売は米国優先で、11代目モデルが米国ではすでに販売されていたりします。
「日本車なのに…」と悔しい思いもありますが、2023年内に日本へも導入が予定されているともいわれており、正式発表を楽しみに待ちましょう。
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