車のおでかけ「熱中症」は5月こそご用心!? 真夏より怖い「暑熱順化」への対応とは

車内での熱中症を防ぐ3つの予防対策とは

 車内での熱中症を予防するためには、次の3つのような対策を行うことが重要です。

水分補給は「喉が渇いた」と感じるより前に、こまめに行うのがポイントです[画像はイメージです]
水分補給は「喉が渇いた」と感じるより前に、こまめに行うのがポイントです[画像はイメージです]

 1つめは駐車場所に気をつけることです。

 車内の温度の上昇を抑えるためには、車を直射日光の当たらない場所に駐車することが大切です。やむを得ず日光が当たる所に駐車する場合は、市販のサンシェードなどをフロントガラスに広げたり、窓ガラスを数センチ開けておくなどの工夫をするようにしましょう。

 また日陰に駐車したり、窓を開けていても、車内の温度は上昇します。長時間の車内待機は避けましょう。

 2つめは、高温になった車内の温度を早く下げることです。

 長時間の駐車で車内が高温になった場合は、一度窓を全開にし、外気を導入しながら走行して、車内の空気を入れ替えましょう。

 その後、適切な温度でエアコンを使用し、冷風を循環させることで、より早く車内の温度を下げることが出来ます。

 走行中も、定期的に車内空気の循環とエアコンの使用で、車内の温度を適正に保つことができます。

 3つめはこまめな水分補給です。

 車内に水や飲み物を常備しておくことで、脱水症状を防ぐことができます。特にペットや小さな子ども、高齢者が同乗する場合は、喉が渇いたと感じる前に、こまめな水分補給が必要です。

※ ※ ※

 暑い車内で起こり得るリスクは、このほかにもあります。

 例えば缶入り炭酸飲料、制汗スプレーなどの缶は、高温になると中の気体が膨張し、破裂の危険があります。車内荷物に缶製品がないか注意しましょう。

 またスマホ、タブレット、ノートパソコンは、搭載されているリチウム電池が高温により保護回路が壊れ破損したり、データ消失の恐れがあります。

 さらに電池が入っているものは漏れ、破裂の原因につながる可能性があるため、注意が必要です。子供のおもちゃ、電気シェーバーなどの電池入りの製品も、車内放置を控えておいたほうが安全でしょう。

 これらの対策を常に忘れないようにしながら、快適なドライブを楽しみましょう。

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