レクサスが高級ミニバンの新型「LM」世界初公開! 世界戦略車となる「2代目」は日本導入も! 気になる価格は? 開発責任者に問う

走りの面はどうなの? LM350h/LM500hの違いは?

―― 走りの部分はどうでしょうか? 新世代レクサスは「対話ができる走り」と「クルマの体幹をシッカリ鍛える」がベースとなっていますが、それはLMでも同じですか?

 横尾:そこは今回1番こだわった所です。

 走りの面で不利と言われるボディ形状で「レクサスらしい走り」を実現させる。そこが私の中の大きなタスクでした。

―― LXはフレームボディでレクサスらしさの挑戦でしたが、LMはMPVでレクサスらしさの挑戦です。横尾さんは常に難題が与えられているような気がしますが?(笑)。

 横尾:そこは解りませんが、新世代レクサスを意識しながら様々な挑戦を行ないました。

―― パワートレインは全車ハイブリッドでLM500hが2.4Lターボ+ダイレクト4、LM350hが2.5L+THS IIが設定されています。

 横尾:先代は動力性能の部分で不満の声もあったので、新型ではかなり意識しました。メインはAWDモデルですが、LM350hのみFFを設定しています。

―― プラットフォームはTNGA世代にアップデートされていますが、新開発ですか?

 横尾:形式的にはGA-Kになりますが、実はエンジンコンパートメントよりも後ろは床が高いMPV専用設計になっています。

レクサス新型「LM」はドライバーにも配慮されたショーファーカーだという
レクサス新型「LM」はドライバーにも配慮されたショーファーカーだという

―― 走りの方向性は? ショーファーモデルなので快適性は重要な要素だと思いますが、それだけではダメですよね?

 横尾:その通りです。新世代レクサスが目指す「対話できる走り」はドライバーだけでなく乗員にも大きな効果があるので、そこは徹底してこだわりました。

 ドライバーは操作に戸惑う、的確な操作ができないと、その不安は乗員にも伝わってしまいます。

 そのため、ハンドリングに関しては「素性の良いクルマの動き」を目指しました。

―― つまり、ドライバーが気持ちいい走りを実感できれば、後席も共有できると。ちなみに2代目にはレクサス初となる「周波数感応型AVS」に加えて、ドライブモード「リアコンフォート」が採用されました。これはどのような乗り味なんでしょうか?

 横尾:リアコンフォートはショーファーニーズに対応したモードで、後席の乗り心地の硬さをできるだけ感じさせないのはもちろん、アクセル/ブレーキ操作時の姿勢変化を最小限にしたセットアップになっています。

―― 4人乗り仕様はシートの位置関係からリアタイヤの手前に座る感じです。乗り心地はもちろんロードノイズなども気になる所ですが、当然そこも抜かりはないですよね?

 横尾:もちろんです。その辺りは是非とも試乗して確認していただきたい所です。

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