レクサスは、2023年4月18日から27日にかけて中国・上海で開催される「上海モーターショー」にて、新型「LM」を発表すると明らかにしました。
　
　日本では販売されていないミニバンですが、LMとはどのようなクルマなのでしょうか。

　レクサスLMは2019年4月に開催された上海モーターショーで世界初公開された同ブランド初のMPV（日本でいうミニバン）です。

　当初ラインナップされているフラッグシップシリーズでは、セダンの「LS」、クーペの「LC」、SUVの「LX」、およびラグジュアリーヨット「LY」を用意しているものの、トヨタ「アルファード」や「ヴェルファイア」など広々とした室内空間と豪華で迫力のあるエクステリアを持つMPVは展開していませんでした。

　こうした高級MPVが人気を博しているアジア圏に対して、レクサスブランドとして5番目のフラッグシップモデルとなるLMが展開され、現行モデルでは中国をはじめ、アジア各国で販売されています。

　現行型のボディサイズは全長5040mm×全幅1840mm×全高1945mmと、現行アルファード／ヴェルファイアと比較すると約100mm程度延長していますが、プラットフォームは共通することから、ホイールベースは3000mmで同一です。

　エクステリアはアルファード／ヴェルファイアの面影を残していると言えるものの、レクサスに共通する大型の「スピンドルグリル」が採用されるほか、サイドにはLをあしらったメッキ加飾を装備し、テールランプもレクサスのアイデンティティであるL字形状となるなど、さらに高級感を強めています。

　インテリアは、アルファードで展開されている「エグゼクティブラウンジ」グレードに相当する独立セカンドシートの7人乗り仕様に加えて4人乗り仕様を設定。

　4人乗り仕様ではサードシートを装備せず、後席は大型の「エグゼクティブシート」を装備しているほか、前席とは26インチ大型モニター付きのパーティションで仕切られ、個室に近い空間が確保されています。

　さらに、センターコンソールにはエアコンやシート調整、オーディオ操作などが可能なタッチディスプレイを装備し、750mlのワインやシャンパンを約2本収納できる冷蔵庫も備えています。

　パワートレインは地域により異なりますが、2.5リッター直列4気筒エンジン搭載の「LM300h（2.5リッターハイブリッド）」や、3.5リッターV型6気筒エンジン搭載「LM350」を用意している点もアルファードのバリエーション展開とは共通しています。

　一方で価格（中国仕様）は、7人乗り仕様が116万6000元（約2267万円）、4人乗り仕様では146万6000元（約2850万円）と非常に高額に設定されています。

　今回は、ベースとなる現行アルファード／ヴェルファイアが登場から8年を経過したこともあり、日本でも次期型へとモデルチェンジが囁かれているなかでの新型LM発表となります。

　2023年4月11日には、レクサスはティザービジュアルを公開し、クオーターウインドウからDピラーにかけての一部が公開されました。

　詳細については上海モーターショーで発表されるものと見られますが、アルファード／ヴェルファイアよりも上級モデルに位置するLMが日本にも導入されるのかについても期待が高まっています。