ついに新型「軽SUV」登場! タフデザイン採用に「オフロード性能」も高め? 最低地上高アップした三菱新型「デリカミニ」悪路性能は
発売前からすでに注目を集めていた三菱の新型軽自動車「デリカミニ」が正式発表されました。期待する声も多かった悪路走破性能は高められているのでしょうか。
三菱新型SUV軽は「デリカ」の名前に顔負けしていない?
三菱は2023年4月6日に新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を正式発表しました。発売は5月25日を予定しています。
本格四輪駆動車譲りの悪路走破性能を持つタフなミニバン「デリカ」の名前が付されていることから注目を集めていますが、最低地上高など、デリカシリーズの特徴となる悪路走破性はどうなっているのでしょうか。
新型デリカミニは、三菱が展開するSUVミニバン「デリカD:5」などに代表されるデリカシリーズの名前を冠して登場しました。
コンセプトは「Reliable & Active Super Height Wagon(頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン)」を掲げています。
2022年11月に先行公開された後、2023年1月に開催された「東京オートサロン2023」で実車を初公開すると同時に先行受注を開始。
発売前の4月5日時点で約9000台の受注を集めたといい、販売目標台数2500台/月の3倍以上を達成するなど、早速出だしは好調です。
エクステリアは、三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」をもとにプロテクター感のあるバンパー下部デザインの採用やフロント・リアには立体的な「DELICA」ロゴを施すことで、デリカシリーズに共通するタフなイメージを持たせます。
インテリアはブラックをベースカラーとした水平基調のインパネに、アイボリーをアクセントカラーとして配置。ワイド感を強調し機能性を感じさせるデザインとなっています。
デリカシリーズに共通する高い利便性という面では、後席両側にはスライドドアを装備するほか、汚れに強いシート背面部やラゲッジルーム、320mmもの後席ロングスライド機構に加え、多彩なシートアレンジを備えることで、広くて便利な室内空間を実現しています。
先進運転支援機能では、高速道路における同一車線運転支援の「マイパイロット」やレーダークルーズコントロール、先進安全装備「三菱 e-Assist(イーアシスト)」を搭載するなど、先進・安全装備も充実しています。
ラインナップは3気筒ターボエンジン車の「T」と同自然吸気エンジンの「G」に二分され、それぞれ駆動方式は2WDと4WDを用意するほか、ベースグレードのほかに装備が充実した上級版「Premium(プレミアム)」系グレードを設定し、計8種類の選択肢が用意されます。
そんなデリカミニですが、先行公開時からユーザーから悪路走破性能に注目が集まっていました。
というのも、歴代デリカシリーズは、スライドドアを備えるミニバンでありながらも、本格四輪駆動車に匹敵する4WDシステムを搭載することで一躍人気となり、当時流行したアウトドアブームも手伝って同社の「パジェロ」などとともに「三菱といえば四駆」というイメージを世間に持たせたことも理由のひとつと考えられます。
新型デリカミニは、こうしたデリカシリーズのタフなイメージを継承する「弟分」であることが公言されていますが、実際に悪路走破性能は強化されているのでしょうか。
三菱の関係者によると、わだちなどの凹凸路で「eKクロス スペースに対しサスペンションの突き上げ感が減り、路面追従性も良くなった」といいます。
実際に、最低地上高は、従来型の軽スーパーハイトワゴンの「eKクロス スペース」(4WD車)と比較すると10mm高くなった160mmを確保。
4WDモデルでは165/60R15サイズの大径タイヤと4WD専用に開発された前後ショックアブソーバーも装着されていることから、未舗装路における走行安定性が高められています。
さらに、ぬかるんだ道で駆動輪が空転した場合に、スリップした車輪に自動でブレーキをかけ、接地している車輪に駆動力を集中させて脱出を可能とした「グリップコントロール」や、下り坂で車速をコントロールする「ヒルディセントコントロール」を標準で搭載。
これらの装備を用意することで、通常の軽スーパーハイトワゴンよりも悪路走破性能においてはアドバンテージとなり、デリカの名に恥じない性能を発揮するといっても良いでしょう。
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