まるで「自分の部屋状態」 個室付き高速バスが凄い! 豪華シートで「寝返りOK!」 東京-大阪繋ぐ「ドリームルリエ17号」とは

昨今、様々な快適高速バスが登場しています。そんななか、西日本JRバスとJR関東バスが運営している夜行バス「ドリームルリエ17号」が注目されています。いったいどんな夜行バスなのでしょうか。

人気があるのもうなずける!「ドリームルリエ号」はまさに移動する個室!

 最近では、長距離移動の手段のひとつとして、夜行バスの人気が高くなっており、各バス会社などではさまざまなサービスを提供しています。
 
 そんななか、注目を集めているのが「ドリームルリエ17号」です。

プライベート空間を重視した独立シートを採用するドリームルリエ17号の「プレシャスクラス」(写真提供:JR関東バス)
プライベート空間を重視した独立シートを採用するドリームルリエ17号の「プレシャスクラス」(写真提供:JR関東バス)

 ドリームルリエ17号は、JR関東バスと西日本JRバスが共同で運営している、東京から大阪間を結ぶ夜行バスとなっており、最上位モデルに位置します。

 JRバスグループの運行している夜行バスには、リーズナブルな青春ドリーム号がありますが、人気はドリームルリエ17号に集中しているようです。

 そんなドリームルリエ17号の運行を開始したきっかけについて、JR関東バスの担当者は以下のように話します。

「2016年に運行を開始したこの『ドリームルリエ号』は、これまでの夜行バスとは一線を画したサービスを提供したいということから、西日本JRバスと共同で制作しました。

 プライベート空間を重視した今までよりもレベルの高い夜行バスになっているのではないかと思います」

 ちなみにこの「ドリームルリエ(DREAM Relier )」という名称は、2375件にも及ぶ一般公募から決定されたものとなっており、フランス語で「繋ぐ・縁を結ぶ」といった意味を持つ「ルリエ」という言葉が使用されています。

 では、さまざまな人の思いが込められたこのドリームルリエ17号の魅力は一体なんなのでしょうか。

 前出の担当者は、以下のように話します。

「そのほかの夜行バスなどに比べると、壁やカーテンなどで1人1人のプライベート空間がしっかりと守られていることがやはりこだわりポイントのひとつです。

 また、2列シートと3列シートで構成されており、1席同士の間隔が広いため、足元のゆとりもしっかりとあり、よりくつろぎやすい快適な座席になっているのではないかと思います」

 このように人気の理由のひとつには、従来のバスにはないゆったりとくつろげる空間と徹底したプライバシーの確保を実現しているからであることが挙げられます。

 青春ドリーム号の座席数は40座席に対し、ドリームルリエ17号は18席のみとなっており、座席数だけみてもドリームルリエ17号の居住空間の広さを想像することは難しくありません。
 
 そんなドリームルリエ17号は、トイレ付きのハイデッカー車となっており、全14席の標準グレード「アドバンスクラス」と全4席の上級グレード「プレシャスクラス」の2つのグレードで構成されています。

 どちらのグレードも左右をカーテンとパーテーションでプライバシーを確保できるため、個室感覚でくつろげるだけではなく、夜間でもスマホやタブレットの制限がないのも嬉しいポイントです。

 アドバンスクラスは3列(2+1)シートとなっていますが、2列シートでも独立してカーテンを閉めることが可能であるため、自分だけの空間を確保することができます。

 アドバンスクラスのシート幅は約46.5cm、リクライニング角度は約148度あるため、従来の夜行バスと比較しても長距離移動が快適に過ごせます。

 さらに2列シート構成のプレシャスクラスになるとシート幅は約60cm、リクライニング角度は約156度まで拡大し、寝返りもできるほど広い空間が確保されているため、しっかり休息をとりたい人にはピッタリです。

 また、どちらのグレードも足元はゆったりできるスペースを確保しており、フットレストとレッグレスト(プレシャスクラスのみヒーター付)も標準装備されているため、快適な睡眠を実現できます。

 くわえて、共通サービスには充電サービスやフリーWi-Fi、空気清浄機つきエアコンや使い捨てスリッパ、毛布、めぐりズムや歯磨きシート、さらにiPadなど、さまざまなアメニティやサービスが提供されています。(iPadは新型コロナウイルス感染症の影響によりサービスを中止)

※ ※ ※

 ちなみに「ドリームルリエ17号」の料金は、東京から大阪間において、「アドバンスクラス」で片道8400円から1万4000円、「プレシャスクラス」で片道1万2400円から1万9000円となっています。

 東海道新幹線の「のぞみ」を利用した場合、東京から大阪間指定席で1万4720円であることから、ドリームルリエ17号はほぼ同等の料金といえます。
 
 所要時間は「のぞみ」が優れていますが、個室で快適に過ごせる空間や得られる経験は何ものにも代えがたい経験になるかもしれません。

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