貼付位置変わる「車検ステッカー」罰則は? 「罰金50万円以下」の可能性も… 賛否両論の反響はいかに
車検ステッカーの位置を変えた…ユーザーはどう思っている?
前出の担当者が言うとおり、車検に有効期限があることを知っていたものの、うっかり更新を忘れており、気が付いたら満了日を過ぎてしまっていたというドライバーも少なくないためです。
かつて国土交通省と警察が連携して街頭検査をおこなったとき、検査した13万491台のうち無車検だったクルマは127台あったといいます。
では、ステッカーの貼り付け位置の変更についてユーザーからはどのような声が挙げられているのでしょうか。
SNSでは「アレンジするから個人的には新しい貼り付け位置の方が良い」「車検期限が見やすくなるのはありがたい」といった賛成派の意見が見られます。
その一方で、「車検ステッカー貼る位置変わったんだね。クルマが小さいから視界に入って邪魔…」「運転席のところに貼ったらなんとなく邪魔な気がする」と、新しい貼り付け位置に反対する声も挙げられています。
また国土交通省に寄せられた声として、前出の担当者は以下のように話します。
「2022年6月22日から2023年2月22日の期間にかけて、パブリックコメントの募集を行い、さまざまな意見や要望をいただきました。
『車検ステッカーの位置変更に賛成する』という人もいれば、『ドライバーの運転の妨げになる』『位置変更は選択式にしてほしい』といった声をいただきました」

このように、車検ステッカーの貼り付け位置に対する意見は賛否両論となっていますが、2023年7月から変更になることが決定しています。
そのため、原則を守りつつ、例外として定められている、ドライバーの視野を妨げない前方かつ運転者席から見えやすい位置という範囲内で対応する必要があります。
なお、指定された位置に車検ステッカーを貼り付けなかった場合の罰則について「検査標章の貼付位置の見直しに関する意見の募集結果について」という資料では次のように案内されています。
「道路運送車両法第66条において自動車には、検査標章を表示しなければ運行の用に供してはならないとされており、省令により前面ガラスの内側に貼付等するよう規定しております。
(中略)
なお、同法第66条に違反した場合、同法第109条の罰則が適用される場合があります」
この道路運送車両法第109条の罰則は「50万円以下の罰金」という内容が記載されています。
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このように、交通ルールは都度変更していく可能性があり、知らなかったでは済まされません。そのため、テレビや新聞、ネットなどで情報をしっかり把握し、適切に対応する姿勢が求められます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


























