スバルは北米で「ウィルダネス」というオフロード仕様の専用グレードをラインナップしています。
　
　現在、「アウトバック」と「フォレスター」に同グレードが設定されており、9.5インチ（約241mm）の最低地上高や専用サスペンションの装着、オールテレーンタイヤの採用など、通常仕様でも高い悪路走破性をさらに向上させました。

　内外装も専用デザインを採用。大型のホイールアーチクラッディングやフロントスキッドプレート、六角形のLEDフォグライトやイエローのアクセントパーツ、専用バッジなど、オフロード性能の高さ予感させるスタイリングを実現しています。

　なお、アウトバック ウィルダネスに関しては、2024年モデルへの年次改良でバンパーやLEDフォグランプのデザインを刷新し、より頑丈でワイルドなスタイリングに進化することがアナウンスされました。

　さらに、これまでアウトバックの上位グレードに設定されていた360度ヒーテッドステアリングホイールも装着され、寒い時期の快適性を向上させています。

　ウィルダネスはスバルの米国法人が企画し、現地で生産するモデルということで、日本では販売されていません。「日本導入の予定はない」と日本のスバルも言及しているのですが、ユーザーからは「欲しい」という声が寄せられています。

　SNSでは、「アウトバック ウィルダネス日本に入ってこないかな」「日本でも売れば買うって言ってんじゃん」「無骨なのがいいですよね。最初にアウトバックのウィルダネス見たとき、それそれ！って思いました」「真剣に、次に買うクルマはレヴォーグかアウトバックが候補なんだけどウィルダネス発売してくれるならそれ一択なんだよなぁ…マジで欲しい…」など、日本導入を熱望する投稿が見受けられます。

　ほかにも、「スバルさんちょっと他国で力入れ過ぎじゃない？ 日本にもあれば売れるでしょってクルマが多すぎる」と、海外で販売されるモデルを羨む声もありました。

　日本でもウィルダネスの需要がありそうだということをスバルも意識しているのか、アウトバックや新型「クロストレック」をウィルダネス風のエクステリアにカスタマイズできるフードデカールを純正アクセサリーとして用意。

　また、スバルAWD車誕生50周年を記念して登場したフォレスターの特別仕様車「XT-EDITION」に、ウィルダネス専用のボディカラーである「ガイザーブルー」を国内初設定するなど、デザイン面で“ウィルダネス化”している兆しも見られます。

　アウトバックの場合、日本で未設定の2.4リッター直噴ターボエンジンの搭載が難しいとしても、サスペンション・車高のセッティングや内外装デザインをウィルダネス仕様にした限定車などが登場すれば人気になるのではないでしょうか。