ホンダが800馬力の「新型爆速SUV」世界初公開! ド迫力ウィング&ワイドボディ装備の「CR-V」を発表
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントは、2023年2月28日に新型「CR-V Hybrid Racer(CR-Vハイブリッドレーサー)」を初公開しました。最高出力800馬力を発揮するモンスターマシンだといいます。
800馬力超えの爆速「CR-V」
2023年2月28日、米国ホンダの子会社で、主にレースに向けた車両・技術開発を行うホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は、新型「CR-V Hybrid Racer(CR-Vハイブリッドレーサー)」を初公開しました。
HPDは1993年の設立以来、北米におけるホンダと高級車ブランド「アキュラ」向けのハイパフォーマンスなレーシングパーツやプログラムを展開してきました。
そんなHPDがホンダの北米における主力SUV「CR-V」をベースとした、NTT インディカー シリーズ用の競技車両「CR-Vハイブリッドレーサー」を発表しました。
米国ホンダ 自動車開発センター(ADC)のエンジニアや、アメリカンホンダの北米オートデザイン部門のデザイナーたちと共同で製作したものです。
CR-Vハイブリッドレーサーの開発コードには「The Beast(野獣)」が用いられました。そのエクステリアはその名に恥じない、“野性的”なデザイン。ベースとなるCR-Vに対し極端なローダウンが図られたほか、ワイドボディ化されワイド&ローなスタンスになっています。
さらに、巨大なアンダースポイラーや、ディフューザーリアウィングも装備され、その姿はまさにレーシングカーそのもの。また、1980年代から90年代のIMSA GTレーシングカーや、世界ラリー選手権に出場していたグループBカーなどをほうふつとさせる懐かしさもあります。
外装には、シニアエクステリアデザイナーのLili Melikian氏によってデザインされたという、青と赤を基調とした唯一無二のラッピングが施されています。
このラッピングに付いてLili Melikian氏は、「グラフィックはハイブリッド パワートレインにインスパイアされており、ホンダ ハイブリッド ブルーからホンダ レーシング レッドに放射状に広がり、ドライブトレインの二重性を象徴しています」とコメントしています。
インテリアは市販車とは全く異なり、フルバケットシートとレーシングステアリングが備わるだけのスパルタンなレーサー仕様。
車体後部側にマウントされた2.2リッターV型6気筒ツインターボエンジン+モーターのハイブリッドパワートレインは、最高出力約800馬力を発揮するといいます。これに組み合わされるトランスミッションは、パドルシフト付きXTRAC社製6速トランスミッションです。
足回りには、HPDが開発したアキュラ「NSX GT-3 Evo22」で用いられたフロントサスペンションやフロントブレーキ、ダラーラ「IR-18」で用いられたリアサスペンションやリアブレーキなどを採用しています。
ホンダの米国法人とアキュラの北米レーシング部門の社長兼テクニカル ディレクターであるDavid Salters氏は、このクルマについて以下のように述べています。
「CR-Vハイブリッドレーサーは、CR-Vの『羊の皮』をかぶったレーシングカーの『獣』。HPDとホンダの才ある男女が、電動化、ハイブリッド技術、100%再生可能燃料でどこまで行くことができるかを調査するための、私たちの『電動化実験室』です。
このクルマは、ホンダの楽しいドライブ精神を体現し、電動化を示し、私たちの自動車文化のルーツとレースの伝統を揺るがす存在です」
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CR-V ハイブリッド レーサーは、3月3日から5日にフロリダ州セントピーターズバーグで開催されるNTTインディカーシリーズのシーズン開幕戦「ファイアストングランプリ」で一般公開されます。
さらに、4月14日から16日にロングビーチで開催されるアキュラグランプリを含む複数のINDYCARイベントで展示され、オントラックデモンストレーションなど複数の場所で展開されます。
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