クルマの「警告灯」なぜ増えた?「光る亀」ってどんな意味? 覚えておきたい異常を示す新マークとは
運転支援システム関連の警告灯も存在
ハイブリッド車やバッテリーEVでなくても、新しい警告灯がかなり増えました。その多くは電子制御式の運転支援システムに関連したものですが、最近のクルマにはセンサーが数多く搭載されていることが関係しているようです。
新しい警告灯はどんなものがあるのか、埼玉県のF整備士に聞いてみました。

「たとえばクルマがヨレヨレとしたようなマークの『スリップ表示灯』があります。通常はトラクションコントロールABS、ヒルスタートアシストなどのブレーキ制御システムが作動中に点灯しますが、乾燥した路面でも点灯する場合は異常が考えられます。
また外気温が非常に高い炎天下や極寒の環境、センサーが汚れている場合は『プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)警告灯』が、また踏み間違いでアクセルとブレーキを同時に踏むと『ブレーキオーバーライドシステム警告灯』が点灯する場合もあります」
電子制御のセンサーは非常に繊細で、汚れが多い場合や悪天候では正常に機能しなくなり警告灯がつく場合もあるといいます。また、ちょっとした接触などでバンパーを傷つけてしまうとセンサーの誤作動を招くこともあるそうです。
古いクルマはセンサーの誤作動も多かったのですが、最近はカメラやセンサーについた汚れによる誤作動も増えています。
センサー類は便利な機能ではありますが、それも正常に作動してこそ効果を発揮します。ときにはセンサーが正常に機能しているか点検することで、大きなトラブルが回避できるでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。













